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表面処理

浸透深さ500μm以上!1液無溶剤型高機能無機系封孔剤の開発

三重県

株式会社ディ・アンド・ディ

2020年3月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 1液無溶剤型高機能無機系封孔剤の開発とその技術の他用途への展開
基盤技術分野 表面処理
対象となる産業分野 航空・宇宙、自動車、産業機械、建築物・構造物、半導体、工作機械、エレクトロニクス
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、低コスト化
キーワード 封孔、微細孔
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成23年度~平成23年度

プロジェクトの詳細

事業概要

弊社は無溶剤型無機系溶射用封孔剤を開発し、その耐久性・耐熱・絶縁性等の機能を活かし半導体、製紙機械、産業機械用等高度溶射の封孔剤として販売しているが、溶射皮膜への浸透性および塗膜の隠蔽性を大きく向上させることにより、橋梁・鉄骨構造物のより高品位・低廉な溶射封孔を実現し、社会資本ストックの長寿命化及びライフサイクルコストの削減、及びこの高浸透性を高度溶射に活用することで先端事業の拡大に寄与する

開発した技術のポイント

無溶剤型無機系溶射用封孔剤の浸透深さの向上
・浸透深さの向上→従来200μm→500μm以上
・耐候性、防錆性、耐熱性等保護性能を維持しつつ、塗膜の隠蔽性を向上することで塗膜厚さを低減

具体的な成果

・溶射皮膜等多孔質基材への浸透深さ及び形成される樹脂の硬度等をコントロールしうる、複数種の高機能封孔剤を開発。

知財出願や広報活動等の状況

特許は登録済み;特許第3816354号「封孔剤」

研究開発成果の利用シーン
図-1溶射皮膜のEPMA元素マッピンク

あらゆる基材にある20nm~200μm程度の微細孔を完全に塞げます。また同時に基材表面に塗膜を形成することも可能です。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

継続的に製品販売中

提携可能な製品・サービス内容

技術コンサルティング、ご希望の性能を持った封孔剤の開発

製品・サービスのPRポイント

・本封孔剤は無溶剤系であることより、一度の塗布もしくは浸漬で基材の微細孔を完全に塞げます。
・溶射皮膜等多孔質基材への浸透深さ及び形成される樹脂の硬度等をコントロールしうる複数種の高機能封孔剤も提供可能です。
・無機系封孔剤ゆえに耐熱性・耐腐食性・耐摩耗性・絶縁性・耐紫外線性等、従来の塗料希釈型封孔剤を大きく凌駕しています。
・意匠性が要求される構造物の防食溶射においては、無溶剤着色系封孔剤を用いて、封孔/塗装の同時施工、塗膜厚さの低減により、従来の塗料希釈型封孔剤(溶剤系)に対して工事費低下、工期短縮および耐用年数の長期化が可能です。

今後の実用化・事業化の見通し

・本封孔剤は無溶剤であるため、微細孔を完全に塞げます。
・溶射皮膜等多孔質基材への浸透深さ及び形成される樹脂の硬度等をコントロールしうる複数種の高機能封孔剤を提供可能。
・無機系封孔剤ゆえに耐熱性・耐腐食性・耐摩耗性・絶縁性・耐紫外線性等が従来の塗料希釈型封孔剤を大きく凌駕。
従来の塗料希釈型封孔剤(溶剤系)に対して、無溶剤・封孔/塗装同時施工、塗膜厚さの低減により、工事費28%低下・納期・製作時間短縮→従来は封孔後3層の塗装が必要であり、最低3日間が必要となるが、本封孔剤は封孔/塗装同時施工であるため1日で施工完了

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ディ・アンド・ディ
事業管理機関 公益財団法人三重県産業支援センター
研究等実施機関 国立大学法人大阪大学 接合科学研究所
独立行政法人国立高等専門学校機構鈴鹿工業高等専門学校

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ディ・アンド・ディ(法人番号:2190001017799)
事業内容 無機系封孔剤の開発・製造・販売
社員数 6 名
本社所在地 〒512-1211 三重県四日市市桜町7870-20
ホームページ http://www.ddcorp.co.jp
連絡先窓口 代表取締役 水越重和
メールアドレス mizukoshi@ddcorp.co.jp
電話番号 059-329-8680