情報処理
業界初、ギョウ虫卵検査の負担を軽減するギョウ虫卵検査機器の開発
愛知県
株式会社ダイマツウ
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 紫外線照射による細菌とギョウ虫(卵)の検出を画像処理で可能とする組込みソフトウェアの研究開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、情報通信 |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(人件費削減)、高効率化(生産性増加) |
キーワード | 画像処理、特定波長光 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成23年度~平成23年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
幼・小学生などのギョウ虫(卵)の検査は、検査時間、機器価格、検査員の育成、誤認等の課題がある。本提案は紫外線照射によってギョウ虫(卵)が蛍光することの発見から、その現象を細菌にも応用し、組込みソフトウェアにおける画像拡大処理、識別の判定基準、補正技術の3つのアルゴリズムを高度化して制御ボードに組込み、安価で操作性の向上した微生物の自動検査システムを開発する
開発した技術のポイント
蛍光状態の撮影画像処理により、ギョウ虫(卵)を検出する組込みソフトウェアを開発し、高精度かつ安価で操作性が向上した自動検査装置を開発する
・ギョウ虫(卵)にUV照射し、デジタルカメラのセンサー情報(RGB情報)を、組込みソフトウェアによる画像処理により検知する
・撮影に必要なシャッタースピード時間、検査対象物が10μm以下の場合の近接撮影方法、照射する周波数とワット数、ソフトウェアの画像補正技術等の確立
(新技術)
・ウスイ法で使われているセロハンを使用する
・ギョウ虫(卵)が紫外線照射によって蛍光するため、ギョウ虫から携行する光をデジタルカメラで撮影し、傾向分析データを組み込んだソフトウェア画像処理システムを用いてギョウ虫うぃ検知する
(特徴)
・特別な技量が必要でない
・判定が瞬時
・判定の自動化により高効率
・検査技術者人件費の削減
・1,000万画素で10μmの判定制度
・ギョウ虫以外の検査判定基準になる
具体的な成果
・UV照射の蛍光状態の検証と確認及びハードウェアの開発
‐蛍光確認用手動試作機(手動試作機)を用いた研究でギョウ虫(卵)の蛍光状態におけるハードウェアの最適条件を検出
‐蛍光確認用自動検査装置(自動検査装置)を製作し、手動試作機で調査した最適条件が適切であることを確認
・細菌、ギョウ虫(卵)の蛍光確認
‐細菌に11種類の波長を照射し、蛍光現象を観察した結果、どの細菌も特定の波長でより強く細菌全体が蛍光することを確認
‐手動試作機で、ギョウ虫(卵)を検出するための最適な蛍光状態を作り出す特定波長を見つけ出した
・細菌及びギョウ虫(卵)検出の組込み画像処理
‐検体を撮影した画像を制御装置に取得し、画像のRGB情報からギョウ虫(卵)の検出を行うソフトウェアを開発
・サンプルデータベース作成と識別基準の実証比較
‐正常検体100、異常検体30の画像撮影、データサンプリング、データベース化を実施
‐データ判定解析機能を使用してRGB情報からギョウ虫(卵)を検出する研究を実施。蛍光したギョウ虫(卵)とゴミを明確に区別するに至らず。ギョウ虫(卵)のRGBパターンを識別基準として取り入れることで、今後の判定精度の向上を目指す
知財出願や広報活動等の状況
・受賞:名古屋市工業技術研究所工業技術グランプリ「名古屋産業振興公社奨励賞」(H24)
・出展:予防医学技術研究会議(H24.3)、ASEAN CONGRES SOFTROPICAL MEDICINE AND PARASITOLOGY(H24.5、フィリピン大学)
・愛知県知事より研究開発成果事業化可能性調査事業の採択
研究開発成果の利用シーン
開発をした特定波長を利用した検査方法でほかの検査にも応用が可能。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・H24年度の実用化に成功
・デモ機にて実証試験を行うことが可能
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、加工・組立・処理
製品・サービスのPRポイント
・低コスト化→自動検査が可能となり、検査に要する検査技師の工数削減が期待できる
・精度向上→検査の自動化により、検査の誤判定がなくなることが期待できる
・管理能力向上→検体データはデータベースとして保存され、いつでも参照が可能となり、管理工数削減が期待できる
今後の実用化・事業化の見通し
川下企業での実証試験を経て、検査業務での利活用拡大を目指す
・サポイン事業後、課題であった軽量化を実現
・現在、川下企業において、デモ機を用いた実証試験を実施中
・H25年春から各検査機関にて実際に検査が行われる予定
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社エヌ・シー・ディ |
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事業管理機関 | 株式会社ダイマツウ |
研究等実施機関 | 一般財団法人名古屋公衆医学研究所 公立大学法人名古屋市立大学 株式会社ダイマツウ |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ダイマツウ(法人番号:2180301013061) |
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事業内容 | 製造業 |
社員数 | 20 名 |
生産拠点 | 愛知県安城市 |
本社所在地 | 〒444-1213 愛知県安城市東端町用地175 |
ホームページ | https://www.daima-2.co.jp/ |
連絡先窓口 | 常務取締役平松朋弥 |
メールアドレス | hiramatsu_tomoya@daima-2.co.jp |
電話番号 | 0566-92-5921 |
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