測定計測
電子顕微鏡とレーザー照射ユニットの融合による立体電子顕微鏡の開発
福岡県
株式会社TCK
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | レーザーアブレーション技術を用いて生体組織の構造解析を高速かつ低価格で実現するナノレベル3D構造解析システムの開発 |
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基盤技術分野 | 測定計測 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、農業、エレクトロニクス、印刷・情報記録、化学品製造 |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
キーワード | 3D構造解析 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
医療現場での病理診断や再生医療の進歩と共に、生体組織の3次元構造を数十μM程度の立体空間毎にナノレベルの分解能で可視化するニーズが高まってきているが、現状の断層撮影装置では500μM程度の空間分解能が限界である。本提案では、ナノレベルの分解能で生体組織の観察を可能とするために電子顕微鏡、レーザーアブレーションシステム、3次元画像判定用エンジンを開発し、ナノレベル3次元構造解析システムを実現する
開発した技術のポイント
電子顕微鏡とレーザーユニットを融合させてるために、以下の新技術を開発し、病理関係者の負担軽減を可能とする生体組織のナノレベル3次元構造解析システムを開発した
・飛散分子の補修技術
・レーザー光路の最適化
・制御ユニットの開発
・データベースとの連動用アルゴリズム
具体的な成果
図1は開発した装置の外観
・レーザーアブレーション対応電子顕微鏡の開発
‐従来の電子顕微鏡の分解能を有したまま、5x5mmの広域で生体組織などを電子顕微鏡内でレーザーアブレーションできる電子顕微鏡の開発
・レーザーアブレーションシステムの開発
‐生体組織を30nm以下でスライス可能なアブレーションシステムの開発
・3Dデータ化技術及び3次元画像判定用エンジンの開発(図2)
‐電子顕微鏡で取得した2次元画像を積み上げてリアルタイムで3Dデータ化できる高速エンジンの開発
研究開発成果の利用シーン
生体試料や高分子系の材料などの有機系材料に対して、レーザーアブレーション技術を用いて最小限の組織損傷で高速スライス処理、解析・画像処理を同時に行い、ナノレベルで3次元構造を解析することができる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
開発当初より事業化目標の一つとしていたナノレベル3D構造解析システムを用いた3Dデータ生成のサービス事業の事業化を目指した開発を新連携支援事業にて行っているところである。
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造、試験・分析・評価
製品・サービスのPRポイント
生体組織や高分子系材料の3次元構造をナノレベルで観察できるシステムを実現
今後の実用化・事業化の見通し
サンプルの3Dデータの販売に向けて、顧客より預かったサンプルでデモンストレーションを実施し、様々なサンプルのデータを取得し課題解決に向けた補間研究を実施。また当該サービスのアーキテクチャを構築するためのソフトウェアを新連携支援事業にて開発中である。
実用化・事業化にあたっての課題
・事前にある程度のパラメータが絞り込めるようなデータベースの拡充
・一般的に形状が既知なものを本装置で実際に構造解析を行い比較検証することや、前述同様に多くの量を実施し、データの確度を向上させることで信頼性を向上
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社TCK |
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事業管理機関 | 公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 |
研究等実施機関 | エルピクセル株式会社 学校法人早稲田大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社TCK(法人番号:9330002020723) |
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事業内容 | 精密機械、情報産業機械等の製造販売 |
社員数 | 12 名 |
本社所在地 | 福岡県福岡市東区二又瀬1番17号 |
ホームページ | http://www.tck-i.jp/ |
連絡先窓口 | 代表取締役 小坂光二 |
メールアドレス | info@tck-i.jp |
電話番号 | 092-710-4100 |
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