材料製造プロセス
完結型マテリアルリサイクルプラントシステムの開発により、紙おむつ焼却量削減、紙おむつ処理料金低減を実現!
福岡県
トータルケア・システム株式会社
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 紙おむつ焼却量の削減および処理料金低減を目的とした、紙おむつ由来プラスチックの脱塩素処理技術等による、紙おむつの完結型マテリアルリサイクルプラントシステムの開発 |
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基盤技術分野 | 材料製造プロセス |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、高効率化(生産性増加)、環境配慮、低コスト化 |
キーワード | 紙おむつ、再生プラスチック、脱塩素技術、マテリアルリサイクル、商品化 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
使用済み紙おむつは、全国で年間250万T排出されており、そのほとんどが焼却処理されている。市町村が求める紙おむつ焼却量の削減、紙おむつ処理料金低減を実現するため、リサイクルプラントにおける脱塩素処理技術、裁断・分離装置および再生プラスチック製造装置の開発により、完結型マテリアルリサイクルプラントシステムを開発する
開発した技術のポイント
・完結型マテリアルリサイクルプラント
‐紙おむつ由来プラスチックのマテリアルリサイクル
‐紙おむつ処理(リサイクル)料金低減を実現
・塩基・加温処理による脱塩素処理
‐プラスチックの物性低下を抑制
‐塩素は無害な食塩として水洗いで除去
・裁断・分離装置による裁断されたプラスチックの回収
‐プラスチックを50~100mmに裁断する事で、分離槽での異物除去が可能になり、主成分90%以上のプラスチックが回収可能
・再生プラスチック製造装置の開発
‐再生プラスチックとして販売可能
‐紙おむつの全量マテリアルリサイクル化が完成
具体的な成果
・脱塩素技術開発‐塩素分約1%から、比重差を利用した遠心分離により0.048%以下を達成
・完結型マテリアルリサイクルプラントシステム開発と再生プラスチック開発
‐紙おむつ由来の廃プラスチックから再生プラスチックの製造に成功
‐使用済み紙おむつから回収した素材を全てマテリアルリサイクルするシステムの開発に成功
・顧客評価
‐コンパウンドメーカーは再生プラスチックの買取り可能との見解
‐廃材処理費削減により、紙おむつ処理料金の低減が可能
‐焼却費用よりリサイクル費用が安く、焼却からリサイクルへの可能性大
研究開発成果の利用シーン
紙おむつ焼却量、紙おむつ処理料金削減を実現する完結型マテリアルリサイクルプラントシステム
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
紙おむつ由来のプラスチックを廃プラスチックではなく再生プラスチックとして商品化することの目途が立った
提携可能な製品・サービス内容
加工・組立・処理、素材・部品製造、共同研究・共同開発、技術ライセンス、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
紙おむつ焼却量の削減、紙おむつ処理料金低減を実現
今後の実用化・事業化の見通し
今後の事業化に向けた取り組みとして、【リサイクルプラント販売】、【紙おむつ処理受託】、【再生プラスチック販売】の3つの事業化についての現状と展望を示す
・リサイクルプラント販売
‐リサイクルプラントの2号機目は大牟田工場とタイアップできる距離に作ることが望ましいと考え、現在九州モデルとしての提案書を作成している
・紙おむつ処理受託‐大牟田工場への紙おむつ搬入を希望する自治体があり、今後その自治体と分別回収方法等の検討を行い、処理受託につなげる
・再生プラスチック販売
‐コンパウンドメーカーの評価結果において、再生プラスチックの品質改善の要求があった場合には補完研究を行う
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | トータルケア・システム株式会社 |
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事業管理機関 | 一般財団法人九州オープンイノベーションセンター |
研究等実施機関 | 株式会社ヤブサメ 公立大学法人福岡女子大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | トータルケア・システム株式会社(法人番号:1290001024704) |
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事業内容 | 紙おむつリサイクル |
社員数 | 23 名 |
生産拠点 | 大牟田工場(福岡県) |
本社所在地 | 〒812-0881 福岡県福岡市博多区井相田1丁目10番40号 |
ホームページ | http://www.totalcare-system.co.jp/ |
連絡先窓口 | 大牟田工場 山田 陽三 |
メールアドレス | y-yamada@totalcare-system.co.jp |
電話番号 | 0944-41-1231 |
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