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研究開発された技術紹介

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精密加工

デフギアの高精度歯面設計システム構築

広島県

株式会社オンド

2023年2月4日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 自動車用デフギアの高強度化を実現するための高精度歯面設計システムの構築
基盤技術分野 精密加工
対象となる産業分野 自動車
産業分野でのニーズ対応 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、低コスト化
キーワード モデルベース開発、強度データベース
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成28年度~平成29年度

プロジェクトの詳細

事業概要

高精度測定技術を利用して実態のデフギア歯面形状を読み取り、そのデータから高精度強度解析を行うことで、解析からピッチング強度を高精度に予測できるシステムを構築する。さらにそのシステムから歯面形状を最適化することで、デフギアの高強度化を実現する

開発した技術のポイント

新技術による高強度化を実現するための高精度歯面設計システムを構築し、歯面強度11%アップ
(新技術)
・最適歯面が見つかる
・時間が早い
・検証レベルが高い
(新技術のポイント)
従来はトライ&エラーによる経験的な手法で歯面を決定していたが、今回は高精度歯面設計システムを構築し、小型化を実現

高精度歯面設計システム
具体的な成果

・デフギアの実体歯面による歯面接触応力解析
‐解析技術、測定技術の向上により、設計歯面、実体歯面による歯面接触応力解析が可能となった
・デフギアの歯面強度データベース
→解析で求めた歯面接触応力と実機評価ピッチング面積(歯面強度評価指標)の相関式により、デフギア歯面強度データベースを作成し、机上で歯面強度の評価が可能となった
・デフギアの最適歯面設計技術
‐歯面接触応力解析を用いて、歯面形状が歯面接触応力に与えるバラツキと感度を把握し、ピッチング起点部の歯面接触応力低減となる最適歯面形状の検討が可能となった
・デフギアの高強度化
‐構築した高精度歯面設計システムを用いて歯面設計したデフギアを製作し、評価試験により、歯面強度11%アップの高強度化目標の達成を確認

研究開発成果の利用シーン

自動車構成部品(ディファレンシャルユニット)

ディファレンシャルユニット

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

2020年の商品化へ向け活動中

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、製品製造

製品・サービスのPRポイント

・自動車構成部材の小型・軽量化要請に対応
・高感度解析技術と歯面形状の高精度測定技術からなる高精度歯面設計システムを構築
・同システムを用いて歯面強度11%アップの高強度化を実現

今後の実用化・事業化の見通し

・2020年を目処に商品化
・事業終了5年後の売上げは、26.4億円を見込む

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社音戸工作所
事業管理機関 公益財団法人ひろしま産業振興機構
研究等実施機関 広島県立総合技術研究所

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社オンド
事業内容 自動車部品の製造及び販売、プレス金型の製造及び販売、専用機械の製作及び販売
社員数 1373 名
本社所在地 〒739-0146 広島県東広島市八本松飯田1-1-1
ホームページ http://www.ondo.co.jp/
連絡先窓口 開発部 西浦長生
メールアドレス osao_nishiura@ondo.co.jp
電話番号 082-428-2217