バイオ
麹菌および醤油醸造粕を原料とするアンチエイジング素材(ヒト型セラミド)とその配合食品の開発
福岡県
福岡県醤油醸造協同組合
2020年3月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 麹菌および醤油醸造粕を原料とする新規製造技術を用いたアンチエイジング製剤とその配合食品の開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、食品 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(信頼性・安全性向上) |
キーワード | 天然ヒト型セラミド、醤油粕、鮗エ菌、経皮水分蒸散抑制、疲労感軽減 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
皮膚のバリア機能や保湿機能の維持に重要なセラミドは、アンチエイジング機能を持つ素材として機能性食品及び化粧品市場でのニーズが高まっている。本事業では、醤油醸造粕および麹菌を原料とする新規発酵技術により、セラミドの中でも他に類のない高純度の天然ヒト型セラミドを機能性食品及び化粧品のアンチエイジング素材として開発することを目的とする
開発した技術のポイント
エンドユーザーに対して世界初の天然のヒト型セラミド製造技術を確立し、食品と化粧品の両方で使用することができる天然ヒト型セラミド製剤とこれを活用した食品を開発する
(新技術)
(1)セラミド発酵技術の確立
(2)素材化技術の確立
(3)安全性・機能性データの整備
(新技術のポイント)
天然ヒト型セラミドの発酵生産に目途を付けると共に、その腸管吸収性について明らかにし、化粧品及び食品としての安全性と機能性の情報を整備した。これにより化粧品・食品の両用途に使用可能な素材となった。また、機能性の面では新たに疲労感軽減効果を見出した。
具体的な成果
・醸造用麹菌より菌体中の推定セラミド量の最も高い菌株を選定しセラミド発酵条件を設定した
同条件にてセラミド発酵を行い、純度90%以上の精製セラミドを得た。
・麹菌体からセラミドを抽出しセラミドAPとセラミドNPであることを確認した
・ヒト型セラミドの安全性データ(化粧品・食品)を取得した
・ヒト型セラミドの機能性データ(化粧品・食品)を取得した
経皮水分蒸散量抑制、疲労感軽減など
・セラミド含有量最大3%のセラミド製剤を試作に成功した
・ヒト型セラミドを用いた商品として、10種類以上の食品を試作した。
知財出願や広報活動等の状況
・PCT/JP2018/033138「抗疲労経口組成物」
研究開発成果の利用シーン
発した技術により、ヒト型セラミドを配合した化粧品や食品を製造することが可能となった。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・H29年度の実用化に成功
・天然ヒト型セラミド製剤を開発し、ヒト型セラミド配合食品を試作した
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
・高純度(90%以上)天然ヒト型セラミド
・使用し易いセラミド製剤(最大含有量3%)
・経皮水分蒸散量抑制効果、疲労感軽減効果
今後の実用化・事業化の見通し
新規物質である「ヒト型セラミド」の機能性表示食品の届出を達成し、関連商品を増やしていく
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 福岡県醤油醸造協同組合 株式会社 篠崎 |
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事業管理機関 | 公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 |
研究等実施機関 | 福岡県醤油醸造協同組合 株式会社 篠崎 株式会社 ジェヌインR&D 京都大学 国立大学法人京都大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 福岡県醤油醸造協同組合(法人番号:5290005006629) |
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事業内容 | 醤油および醤油加工品の製造 |
社員数 | 43 名 |
生産拠点 | 本社所在地の工場 |
本社所在地 | 〒818-0014 福岡県筑紫野市大字牛島65番地 |
ホームページ | http://www.fsjk.or.jp/ |
連絡先窓口 | 植木達朗 |
メールアドレス | ueki@fsjk.or.jp |
電話番号 | 092-922-3831 |
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