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研究開発された技術紹介

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複合・新機能材料

プラスチック樹脂量の減量化

徳島県

赤松化成工業株式会社

2020年3月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 微細発泡技術を用いた軽量化プラスチック食品容器の開発
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 環境・エネルギー、食品
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、環境配慮、低コスト化
キーワード 軽量化、保温性向上、環境配慮、発泡シート、食品容器
事業化状況 研究中止または停滞中
事業実施年度 平成27年度~平成29年度

プロジェクトの詳細

事業概要

食品業界では、プラスチックの軽量化を行った環境配慮型の食品用プラスチック包装容器が求められている。本提案では、包装容器成型前のプラスチックシートを3層とし、中間層を発泡層とすることで、2種3層の新規発泡プラスチックシートを開発し、製品成型時における重量の従来比30%減を達成する。製品の製造時コスト及び廃棄コストの低減、ひいては製品のライフサイクルコスト全体の低減に繋がることが期待できる

開発した技術のポイント

化学発泡及び超臨界流体発泡の2種類の発泡技術について開発を行い、化学発泡について目標の独立気泡の直径を達成

(新技術)
・包装容器成型前のプラスチックシートを3層
・厚さは550~750μm(従来の1.1~1.5倍の厚さ)

(新技術のポイント)
中間層を発泡層とすることで、2種3層の新規発泡プラスチックシートを開発

具体的な成果

・微細発泡技術の開発
化学発泡法及び超臨界流体発泡法の開発を行った。化学発泡法により、泡の平均直径φ90-100μm(独立気泡)を達成

・2種3層発泡プラスチックシートの作製と物性評価
2種3層発泡プラスチックシートを作製し、その物性値を確認した。特に、発泡プラスチックシートは断熱性に優れていることを確認した

・試作品
成型発泡樹脂シートを用いて製品サンプル(コーヒーカップのリッド、食品用トレイ、ヨーグルトカップ用プラスチックシート)を作製し、ユーザー企業へ提供

知財出願や広報活動等の状況

地財出願はなし。様々な顧客に向けて、この微細発泡技術を用いた製品を案内しております。昨今の脱プラスチックの動きに反映し、反響はあります。

研究開発成果の利用シーン

プラスチック包装食品容器

実用化・事業化の状況

提携可能な製品・サービス内容

試作品製作

製品・サービスのPRポイント

・プラスチック原料を30%削減
・従来シートと同様に強度等は要求性能を満たす
・製品重量30%減

今後の実用化・事業化の見通し

化学発泡による2種3層シートについては、一部製品で事業化を予定。本格的な事業化に向け、量産可能な品質を確保するため、更なる条件検討を行う。超臨界流体(SCF)発泡については、今後、サテライト押出機ベントキャップからのSCFガス注入についてさらにテストを進める等、目標の独立気泡の直径を達成できるよう条件検討を引き続き行い、将来的には安定生産できる生産条件を確立していく予定

実用化・事業化にあたっての課題

量産プロセスの確立を行っていく必要あり。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 赤松化成工業株式会社 技術部
事業管理機関 株式会社テクノネットワーク四国
研究等実施機関 株式会社クニムネ 開発・技術部
国立大学法人徳島大学 理工学研究部 機械化学系

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 赤松化成工業株式会社(法人番号:9480001005223)
事業内容 PP・PSシートの製造・販売、各種包装資材の販売等
社員数 139 名
生産拠点 本社工場(徳島県)
本社所在地 〒771-0298 徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地1
ホームページ http://www.akamatsu.com/
連絡先窓口 常務取締役 赤松伸一
メールアドレス sakamats@akamatsu.com
電話番号 088-699-3733