機械制御
平角銅線の採用
滋賀県
草津電機株式会社
2020年4月15日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 革新的巻線技術による在宅用人工呼吸器向けマイクロモータの開発 |
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基盤技術分野 | 機械制御 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(高効率化) |
キーワード | 平角銅線、スロットレス、モータ |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
在宅用人工呼吸器は入力削減・低騒音化が望まれており、それらの課題解決に大きく寄与する為に内蔵モータへの高効率・低振動化の要求目標がある。そのような情勢の下、川下企業の要望に呼応するために、独自の革新的巻線方式と新しい磁気材料の採用によりその目標を達成するとともに新しい製作工法の開発、並びに量産化技術を確立し新規事業の立上げと医療機器分野の発展に寄与していく
開発した技術のポイント
・在宅用人工呼吸器に組み込まれるマイクロモータの従来品に対して、モータ効率を20ポイント向上
・モータの電磁コギングを半減して静音化
(新技術)
平角銅線を1巻き毎に階段状に中心をずらしながら同一周長で巻線するステータコイル構造と、それを実装する新工法
(新技術のポイント)
コイル試作が完成してモータ評価が可能となり、構造的に最大にずらしたピッチでコギングが従来品より20%低減
具体的な成果
・独自に考案した革新的な巻線技術によるモータ構造を実現し、電磁コギングを小さくすることでモータを低騒音化
・高速回転時に低損失特性が得られるFe基アモルファス合金をヨークコアに採用してモータを高効率化
研究開発成果の利用シーン
・低消費電力・低騒音マイクロモータ
・在宅用人工呼吸器
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
研究が停滞しており具体的事業化はありませんが 同じ医療機器であります睡眠時無呼吸症候群治療用の持続的気道陽圧ユニット(CPAP)のブロア用モータ開発にこの研究開発技術を活用しております
提携可能な製品・サービス内容
技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
・人工呼吸器の低消費電力化により、内蔵バッテリーのみで長時間使用できて停電時でも安心
・人工呼吸器を使用する際の騒音が少なく、安眠を得ることで終末期治療患者のQOL(QualityofLife)を向上
今後の実用化・事業化の見通し
計画当初に想定していた川下企業が研究開発期間中に医療機器事業から撤退したため、新たに販売先(ユーザー)のマーケティングに今後取り組む
実用化・事業化にあたっての課題
平角銅線の価格が高い
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 草津電機株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ |
研究等実施機関 | ケーピーエス工業株式会社 信越電線株式会社 滋賀県工業技術総合センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 草津電機株式会社(法人番号:5160001012783) |
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事業内容 | 小型モータ・ポンプの製造販売 |
社員数 | 143 名 |
本社所在地 | 〒525-8501 滋賀県草津市東草津二丁目3番38号 |
ホームページ | http://www.kusatsu.jp/ |
連絡先窓口 | 技術担当 常務取締役 饗場 徹 |
メールアドレス | t-aiba@kusatsu.co.jp |
電話番号 | 077-563-5115 |
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