研究開発された技術紹介

環境・エネルギー、自動車、電子機器など多くの分野では、環境負荷低減、高付加価値化、軽量化に伴い、製品の熱対策が重点課題となっている。そこで、耐熱・耐溶剤性を有しながら、高粘度であるが故に実用化が遅れている、高熱伝導樹脂の低コスト量産プロセスを、高機能難削材等を用いた金型加工技術、樹脂粘度制御、及び発生ガス制御を可能とする成形加工技術の高度化により実現し、新たな製品化を加速する

・「高熱伝導性を有する高機能樹脂製品」の金型加工技術・成形加工技術(低コスト、量産化技術)
・「高熱伝導性を有する高機能樹脂製品」の金型加工品・成形加工品(モーターフランジ、インシュレータ部品)

研究開発開始時点からのアドバイザーの助言をいただきながら、具体的な「製品開発」に向けた、実用化検証（実機想定の試作）に入っている。初期金型による成形条件・各種データ蓄積を　川下企業と合同でおこなっている。

・自動車の高付加価値化、小型・軽量化に貢献
・耐溶剤性を有し、耐熱性250℃以上の高熱伝導樹脂(PPS)
・1W/M･K以上の熱伝導性
・絶縁と導電を任意選択できる高機能樹脂を使用
・熱伝導性に有効な冷却方式の有効利用

・熱伝導率がより高い高熱伝導樹脂は、必要とするフィラーの物理的な配合技術より、フィラー自体の価格が高価となり、結果、樹脂単価が高くなる要因となる
・市場の開拓がなされていない段階で、より高い高熱伝導樹脂の開発、事業化を進めることは得策ではなく、今回、試作成形が可能となった、絶縁性タイプ：5W、導電性タイプ：30Wを最大として、事業化の早期推進をおこなう
・実用化検証ステージから、事業化ステージに向けた対応を加速させる

・既存製品形状を代置するものではなく、新しい製品設計からの実証が必要となる