文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. 新規のアミノ酸系難燃剤を繊維素材に難燃加工する一連の技術による高機能、低コストの難燃自動車シート

複合・新機能材料

新規のアミノ酸系難燃剤を繊維素材に難燃加工する一連の技術による高機能、低コストの難燃自動車シート

愛知県

伸葉株式会社

2020年4月20日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 安全・環境に配慮した高機能、低コストの難燃自動車シートの開発
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 自動車
産業分野でのニーズ対応 環境配慮
キーワード 環境に良い、人体に安全
事業化状況 研究実施中
事業実施年度 平成27年度~平成29年度

プロジェクトの詳細

事業概要

難燃成分として、従来、実現できなかった、安全・環境面に配慮された「アミノ酸」を活用する

開発した技術のポイント

新規のアミノ酸系難燃剤を開発することにより、難燃機能の高度化を図り、さらに新規難燃剤を繊維素材に難燃加工する一連の技術を確立することで難燃加工プロセスの高度化を図る
(新技術)
・アミノ酸とシクロデキストリンを複合化することで高分子量の難燃剤を開発し、繊維素材への難燃加工により難燃機能の高度化を図る
(新技術の特徴)
・アミノ酸-包接化合物複合体を利用した難燃剤の開発における原料選定、最適比率、配合処方、難燃加工技術、難燃加工装置の開発

具体的な成果

・アミノ酸-包接化合物複合体では、グルタミン酸を用いた場合に最も難燃性が向上し、高分子量の難燃剤の開発に成功し、また、グルタミン酸とα、β、γシクロデキストリンとの複合化および組成を最適化できた
・高分子を用いたGP-34系材を難燃加工した場合、際付き・チョークマークの発生は確認されず、難燃特性とともに物性特性も向上した
・アミノ酸難燃剤を導入した難燃加工装置を用いて圧着した結果、難燃剤を繊維表面に均一に固着させ、難燃化のバラツキを減少させることに成功した
・各自動車メーカーの生地にアミノ酸系難燃剤を加工し、各自動車メーカーの規格に適合することは達成できた

研究開発成果の利用シーン

・アミノ酸を高分子化、複合化することにより、従来のリン系難燃剤では到達できなかった高度な難燃機能を有する新規難燃剤
・難燃ファブリック(難燃シート)
‐開発した難燃剤をシート生地に均一に塗布する技術を確立

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

事業化に向け現在改良中

提携可能な製品・サービス内容

製品製造

製品・サービスのPRポイント

・高度の難燃機能(LOI値が50以上)
・燃焼時に有毒ガスの発生がない
・安定かつ安価
・衣料、住宅用、工業用カーテンの難燃加工により、火災の危険や調理中のフラッシュによる火傷の危険を減少

今後の実用化・事業化の見通し

・自動車、新幹線、航空機などの輸送機分野への新技術に留まらず、衣料や住宅用、工業用のカーテンにも難燃加工を安価、安全に、また、環境を汚染することなく行うことができる
・自動車業界の現状では、リン系難燃剤の需要が増加しているが、今後リン系難燃剤の価格の高騰が予想できるため、それに代わる新たな難燃剤の需要が見込まれ、次第に売り上げを増加していくことが期待できる

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 ツヤトモ株式会社
伸葉株式会社
事業管理機関 一般財団法人ファインセラミックスセンター
研究等実施機関 一般財団法人ファインセラミックスセンター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 伸葉株式会社(法人番号:5180001082833)
事業内容 化学工業薬品開発・製造・染色整理加工
社員数 6 名
本社所在地 〒491-0874 愛知県一宮市馬見塚字北出800-1
連絡先窓口 技術部・新規開発部
電話番号 0586-76-6676・0586-45-2135
備考 メールアドレス
soumu@shinyo-ltd.jp
naomiishida@t-s-k.co.jp