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接合・実装

多品種少量生産に対応した、高度化、高速化、高精度化、小型化、低コスト化する生産ライン上で全数検査

和歌山県

4Dセンサー株式会社

2020年4月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 電子部品・デバイスの三次元外観検査用高速度・高精度カメラの研究開発
基盤技術分野 接合・実装
対象となる産業分野 自動車、産業機械、エレクトロニクス
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(精度向上)、高効率化(生産性増加)
キーワード 三次元計測
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成25年度~平成27年度

プロジェクトの詳細

事業概要

電子部品・デバイスの高密度化の進展とともに、電子基板の三次元形状を計測して、高速・高精度に外観検査する装置の開発が要請されている。本申請では、和歌山大学・モアレ研究所・4Dセンサーの特許技術を高速度カメラに適用して、2000FPSの速度で撮影し、精度10μMで三次元形状を計測できるセンサーを開発する。これを用いて、生産ライン上で電子基板などのインライン検査が可能となる

開発した技術のポイント

超高速、高精度、小型、安価な、電子部品・デバイスの三次元外観検査用高速度カメラ(高速度4Dカメラ)センサーを研究開発
(新技術)
「全空間テーブル化手法」「光源・切替位相シフト法」「光源切替位相シフトシャドーモアレ法」を高度化
(新技術の特徴)
基板の検査を高度化、高速化、高精度化、小型化、低コスト化、生産ライン上で全数検査が可能

具体的な成果
高速度4Dカメラ

・2,000fpsで撮影可能とするプロジェクタの光源及び制御回路を開発した
・2,000fpsで計測可能とする高速計測制御ソフトウェアを開発した
・高速度4Dカメラセンサーハードとソフトを組み合わせ、精度60μm、計測速度2,000fps、30fpsリアルタイム間欠表示で計測出力可能な高速度4Dカメラセンサーを完成させた

【高速度4Dカメラ(右画像)】
・本装置は、弊社4Dセンサー株式会社及び提携する和歌山大学が所有する特許技術を用いて、従来にない高速で高精度な三次元形状計測を実証したものであり、電子部品・デバイスの製造ラインでのインライン外観検査を可能とするものである

研究開発成果の利用シーン

・電子基板
・自動車のエアーバッグの形状変化
・運動中の人体の形状計測
・3Dプリンタで高速に運動する物体の形状計測用入力装置

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

実用化段階で電子部品の三次元形状計測装置の試作を自動車部品メーカーと取り組んでいる

提携可能な製品・サービス内容

試験・分析・評価、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

多品種少量生産に対応した、高度化、高速化、高精度化、小型化、低コスト化する生産ライン上で全数検査

今後の実用化・事業化の見通し

・2,000fpsの装置は撮影用プロジェクタ光源を更に高輝度化、更なる高速化、光学設計の変更により2~3倍の精度向上を目指す
・50,000fpsの装置は電子機器や自動車部品の検査では現状ではニーズがなく、具体的に、この計測速度が必要なニーズは得られなかった
・仕様変更が容易になる装置構造、シート状の放熱装置など効率よい放熱法を取り入れる
・変形の動的可視化、VRやARにおいて計測形状をリアルタイムに現実空間に配置すること、デジタルファブリケーション・3Dプリンタ・3Dスキャナとして高精度な形状データの取得、エアーバッグ・頭部・人体・振動分布の計測等に適用ニーズがあることが分かった

実用化・事業化にあたっての課題

電子部品はハレーションと二次反射が発生し、これらの箇所を計測するための改良を行う必要がある

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 4Dセンサー株式会社
事業管理機関 和歌山県中小企業団体中央会
研究等実施機関 株式会社松浦電弘社
国立大学法人和歌山大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 4Dセンサー株式会社(法人番号:1170001012381)
事業内容 形状・変形計測装置の開発・販売
社員数 10 名
生産拠点 和歌山市
本社所在地 〒640-8550 和歌山県和歌山市梅原579-1
ホームページ http://4d-sensor.com/
連絡先窓口 柾谷明大
メールアドレス masaya@4d-sensor.com
電話番号 073-454-1004