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研究開発された技術紹介

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立体造形

自動車部品の軽量化、コスト削減を可能にする高付加価値の金型作製技術、短納期で試作合格する金型作製技術

福島県

株式会社エヌ・シー・ロード

2020年4月13日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 3Dデジタルを活用した高付加価値な温度分布均一金型を製作する技術の開発と確立
基盤技術分野 立体造形
対象となる産業分野 自動車、ロボット、産業機械、光学機器
産業分野でのニーズ対応 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(生産性増加)、低コスト化
キーワード 金型製造、鋳造、ダイカスト、薄肉、複雑形状
事業化状況 事業化に成功
事業実施年度 平成25年度~平成27年度

プロジェクトの詳細

事業概要

薄肉複雑形状のダイカスト部品におけるプレス等の修正後工程をカットし、薄肉複雑形状・鋳放しダイカスト部品の生産が可能な“金型温度分布均一金型の開発”を行うことにより、高付加価値の金型の作成技術として、短納期で試作合格する金型を作製することが可能である。グローバル競争を勝ち抜くために、本研究では、前述の「3Dデジタルを活用した高付加価値な温度分布均一金型を製作する技術の開発と確立」を目指す

開発した技術のポイント

「鋳放しにより自動車メーカの要求品質を得られる高付加価値な金型」、3D計測と3D情報の提供により、精度面とコスト面で優位な、「次世代自動車用部品等の金型」の設計・製作
(新技術の特徴)
・薄肉・深リブ形状対応可能
・金型納期短縮
・コスト低減

本サポインの成果の金型
本サポインの成果の電極マスター
本サポインの成果の加工時間と仕上精度
具体的な成果

・金型の内部冷却技術向上により、従来の半分の時間でランナーとブッシュを固め、歪み変形が少ない鋳造品の成形手法、内部冷却を加味した金型変形シミュレーションの解析を行った
・湯口位置、湯口ゲートのサイズ良否判断、冷却回路の位置および数量判断、金型サイズの良否判断、金型の変形予測、製品の変形予測等が可能になり、金型製作及び最終仕上げ工程の自動化技術を習得した
・酸化チタンのエアブラシ塗布によって、探傷スプレーよりも高効率、高品質な3D計測が可能となり、穴や溝などの凹部測定の限界を明らかにできた

金型変形解析結果
端部データ取得比較(探傷スプレー(左)、酸化チタン(右))
研究開発成果の利用シーン

自動車、電機機器、家電用の薄肉・深リブ形状製品に対応する金型

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

深リブ形状、先端厚み1.0mm深さ30.0mmの製品製作用金型を事業化の目標に進めております。金型製作はほぼ完成しておりますが鋳造技術に問題点があり解決にむけて鋳造会社と共同で事業化を進めている。先端厚み2.0mm深さ20.0mmの製品製作用金型はほぼ完成している。

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作

製品・サービスのPRポイント

・新規HV・EHV部品群に対する薄肉・深リブ形状対応可能
・短納期で試作合格する金型作製能力
・コスト低減に貢献できる金型作製

今後の実用化・事業化の見通し

・サポイン事業終了時点(平成27年度末)では、「高付加価値な金型」を製作することが鋳造メーカと金型メーカとの連携作業により実証でき事業化の準備が整った
・平成28年度以降、実用化・事業化は既に開始されており、サポイン事業の成果を活用して提供が可能な製品である、「薄肉・深リブ形状製品、対応金型」の出荷が徐々に開始されている

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社エヌ・シー・ロード 会津工場
事業管理機関 株式会社東北テクノアーチ
研究等実施機関 寿金属工業株式会社
東海精機株式会社
国立大学法人東北大学
国立大学法人岐阜大学
名古屋市工業研究所

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社エヌ・シー・ロード(法人番号:7030001036562)
事業内容 金型製作
社員数 18 名
本社所在地 〒967-0015 福島県南会津郡南会津町滝原字夏井ノ上1142
ホームページ http://minamiaizu-monozukuri.net/?page_id=157
連絡先窓口 代表取締役 山口正人
メールアドレス m-yamaguchi@gkg-gr.com
電話番号 0241-66-2588