立体造形
微細な血管系治療をさらに精度を高く、複雑な患部への到達を可能にする微細で挿入性の高いカテーテル
愛知県
株式会社東海メディカルプロダクツ
2020年4月12日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | スライド構造を持つ超微細なカテーテルを実現する細径加工技術、極小被覆技術の研究開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化) |
キーワード | マイクロカテーテル、チューブ成形、血管内治療、細径化、バルーンカテーテル |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成25年度~平成27年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
脳血管治療、腹部抗癌剤注入等に使用されるマイクロカテーテルにおいて、カテーテルチューブの超細径化を可能にするプラスチックチューブ成形技術を開発し、従来存在するマイクロカテーテル内に挿入可能で、且つ動脈瘤等へのコイル状塞栓物質を注入実現可能な超微細カテーテルを実現する。マイクロカテーテル、及び応用されるマイクロバルーンカテーテルの微細極小化は、より困難な脳疾患や全身の微細血管系疾患の治療を可能にし、治療効果向上、カテーテル術成功率改善が期待できる
開発した技術のポイント
編組線の端末処理、コーティング技術の向上を併せて実施することで従来のものより更に微細なマイクロカテーテル技術を構築
カテーテル微細化と併せてカテーテル挿入性向上を実現するためのカテーテルシャフト硬度の段階的変化とその最適設計
臨床的な妥当性があるカテーテル評価技術の構築
具体的な成果
・極細金属編組線を加工可能なブレーダーを設計、製作し、加工可能であることを確認した。線径、ピッチ、構成等の組み合わせを試作し、目的に応じたカテーテルに最適な編組構成を試作検討した
・オリジナルの2-ルーメン構造チューブを試作し、極細編組と併せて付加価値を有したカテーテルの構造を試作検討したが、実用レベルの成形品にまで至らなかった。
研究開発成果の利用シーン
・従来品よりさらに微細で挿入性能に優れた極細マイクロカテーテル
・2-ルーメン構造のカテーテルの改善により、高度化されたバルーンカテーテル
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
微細化(細径化)及び伴うカテーテル挿入性能の向上が、実用レベルで目標に達成できる見込みが立ち、事業化に向けた検証を進めている。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
・世界最小直径のカテーテル製造
・微細で挿入性の高いカテーテルは手術の治療効率、成功率向上に繋がる
今後の実用化・事業化の見通し
・世界最小直径のカテーテル製造の成果に基づいた試作品について、臨床医であるアドバイザーの宮地医師による検討、助言、指導を得て、事業化に向けて製品コンセプトの検討、妥当性確認を行った
・精巧な血管シミュレーターを用いて試作品の臨床同等のカテーテル操作確認を行い、設計通りの特性が得られていることを確認、極細カテーテルについては事業化を行う
・2-ルーメン構造のカテーテルについては更なる改善を行い、バルーンカテーテルなど、高度化された製品への実用化に繋げたい
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社東海メディカルプロダクツ 第二事業部 |
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事業管理機関 | 公益財団法人名古屋産業科学研究所 |
研究等実施機関 | 金子コード株式会社 浜松工場 国立大学法人名古屋大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社東海メディカルプロダクツ(法人番号:7180001074556 ) |
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事業内容 | 医療機器製造販売 |
社員数 | 120 名 |
生産拠点 | 春日井市、土岐市、フィリピン |
本社所在地 | 〒486-0808 愛知県春日井市田楽町字更屋敷1485番地 |
ホームページ | http://www.tokaimedpro.co.jp/ |
連絡先窓口 | 経営推進室 荒井崇 |
メールアドレス | arai-t@tokaimedpro.co.jp |
電話番号 | 0568-27-7777 |
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