立体造形
超微細樹脂版を用いた印刷プロセスによるデバイス製造で、設備投資や生産コストの削減に貢献
京都府
株式会社エスケーエレクトロニクス
2020年4月10日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 有版印刷装置のための超微細樹脂版の革新的製造技術の開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、環境・エネルギー、自動車、ロボット、農業、スマート家電、食品、建築物・構造物、電池、半導体、エレクトロニクス、印刷・情報記録、光学機器、化学品製造、物流・流通 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(使用機器削減)、高効率化(生産性増加)、環境配慮、低コスト化、デザイン性・意匠性の向上 |
キーワード | プリンテッド エレクトロニクス、インプリント、モールド、微細金型、フレキシブル、ストレッチャブル |
事業化状況 | 実用化間近 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
現在、有機ELデバイス、太陽電池、電子ペーパ等は、その製造法において、フォトリソグラフィが採用されているが、フォトリソグラフィは環境負荷が大きく、高コストである。このため環境負荷の低減、コストの大幅な削減が可能な印刷による製造法の確立が求められており、本提案では、印刷に用いられる超微細樹脂版の製造技術の開発を目指す
開発した技術のポイント
線幅2μmの原盤製造技術および、そこから複製した超微細樹脂版を印刷プロセスで利用することにより、従来の製造プロセスとは異なる手法で有機デバイスの製造を実現する
(新技術)
超微細樹脂版を利用した印刷プロセスにより、有機デバイスを製造する
(新技術の特徴)
・生産工程数を削減できる
・製造ライン導入の費用を10分の1に削減できる
・環境負荷を小さくできる
・インプリントプロセスにも応用可能
具体的な成果
・線幅2μm原盤の製造技術の確立
・印刷/インプリント版成型技術の確立
・印刷/インプリント版成型時の離型技術の確立
・樹脂版と印刷/インプリント装置等の最適化
・印刷/インプリント評価及び製版評価
知財出願や広報活動等の状況
プリンテッドエレクトロニクスに向けた材料・プロセス技術の開発と最新事例(技術情報協会)掲載、コンバーテック誌掲載、各種展示会セミナー講演/出展など
研究開発成果の利用シーン
開発した超微細加工技術により、機械加工で製造できないレベルの大面積高精細金型を実現
印刷プロセスやインプリントプロセスで活用することにより、大面積化や微細化が求められるデバイスや光学部品製造が可能となる
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
川下ユーザーとの打ち合わせを行った上で開発を開始し、事業化に向けての検討、検証に着手することができた
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、素材・部品製造、製品製造、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・デバイス製造におけるプロセス改善に貢献
-開発した超微細樹脂版を用いた印刷によりデバイスを製造することで、従来製造に要していた工程数、高価な設備、エネルギーを削減できる
-廃棄材料が激減するため、廃棄材料の処理費を削減できる
-その結果、デバイス製造における生産コスト削減に貢献する
-さらに低温プロセスの実現により、硬くないものも基材として利用可能になるため、基材のフレキシブル化に貢献する
今後の実用化・事業化の見通し
・川下ユーザーとの共同開発をはじめ、早期の事業化に向けて検証を進めている
・一部の川下ユーザーと計画している量産に向けた具体的な開発案件の立上りに合わせ、超高精細樹脂版の量産化技術と製品に対する検査・保証体制の構築を進めながらユーザーの印刷プロセス開発をサポートして、プリンテッドエレクトロニクス市場の拡大を目指す
実用化・事業化にあたっての課題
検査、修正技術、業界の標準化がなされていないため顧客(個別)ニーズへの対応
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社エスケーエレクトロニクス |
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事業管理機関 | 株式会社写真化学 |
研究等実施機関 | 国立大学法人京都工芸繊維大学 国立大学法人富山大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社エスケーエレクトロニクス(法人番号:4130001023818) |
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事業内容 | 大型フォトマスク、三次元モールドの製造販売 |
社員数 | 345 名 |
本社所在地 | 〒602-0955 京都府京都市上京区東堀川通リ一条上ル竪富田町436番地の2 |
ホームページ | http://www.sk-el.co.jp/ |
連絡先窓口 | 西村達也 |
メールアドレス | tnishimura@sk-el.co.jp |
電話番号 | 0774-44-7729 |
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