製造環境
新冷凍システム技術により魚貝類を殻付きのまま提供することで、新たな市場の創出が可能に!
埼玉県
中山エンジニヤリング株式会社
2020年4月7日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 新冷凍システム技術による魚貝類の高品質・低コスト省エネ凍結システムの開発 |
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基盤技術分野 | 製造環境 |
対象となる産業分野 | 食品、物流・流通 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(生産性増加)、環境配慮 |
キーワード | 凍結、過冷却、高品質、省エネルギー |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
現在高付加価値化が望める殻付牡蠣などの凍結はできなかった。そこで、過冷却現象を利用した超低温急速凍結方法により高品質な凍結を行うことを達成する。これによりブランド化と通年供給による市場開拓の道が開け新たな雇用創出が可能となる。また、温度および風量制御における凍結プロセスの研究を行い、高品質化と凍結時間の10%の削減および15%の省エネルギー化を行い温室効果ガス削減の一助となりうる技術開発を達成する
開発した技術のポイント
過冷却現象を発生させる温度域で冷凍機を高精度に制御し過冷却凍結させる技術および-60℃超低温凍結と風量制御による凍結プロセスを可能とした凍結装置および制御装置の実用機を開発する
(新技術)
過冷却+超低温凍結装置および制御装置を開発する
(新技術の特徴)
殻付きのまま安価で安定供給可能なカキを提供することで、新たな市場創出とブランド化が可能となる
具体的な成果
・超低温冷凍機による最適制御システムの開発
‐殻付カキの高品質な凍結が可能となる大深度凍結と過冷却に対応した凍結装置を開発した新技術のポイント
・凍結システム制御装置の開発
・過冷却凍結による殻付カキの凍結方法の開発
‐過冷却温度帯での高精度な温度制御を達成した
・魚貝類の凍結試験による最適アルゴリズムの開発
‐魚貝類の凍結目的に合った冷凍方法を確認した
研究開発成果の利用シーン
・殻付カキの過冷却+超低温凍結による高品質凍結実用機
・魚貝類の高品質凍結システム実用機
・超低温凍結機でありながら50%以上の省エネを実現
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・殻付カキを含む魚貝類の高品質凍結システム実用機を開発した
・凍結装置事業化に向けて、試験データ蓄積が必要であることが明らかとなった
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、加工・組立・処理
製品・サービスのPRポイント
高品質凍結システムの開発により、殻付きのまま魚貝類の凍結が可能に、新たな市場の創出に貢献
・殻付カキは、過冷却凍結が有効であることが知られているが、現状では過冷却後、超低温凍結を可能とする凍結装置および制御装置は実用化されていない
・過冷却+超低温凍結により、春季の美味しいカキを殻付きのまま凍結が可能な高品質凍結実用機を開発し、観光時期に安定供給する等、新たな市場の創出が可能となった
・ホヤやサバ等の他の魚貝類について高品質な凍結保管が可能となった
・-60℃超低温凍結を50%以上の省エネで実現した
今後の実用化・事業化の見通し
200kgのカキの冷凍を1日に2バッチ実施することで、4月~5月に合計10~20トンの冷凍カキを製造し、7月からの観光シーズンのカキ端境期に、高品質な殻付カキを冷凍保管して安定的に販売することによってブランド化を図る予定である
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 中山エンジニヤリング株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人埼玉県産業振興公社 |
研究等実施機関 | 株式会社エコニクス |
アドバイザー | 国立大学法人東京海洋大学 海洋食品学科 鈴木教授 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 中山エンジニヤリング株式会社(法人番号:1030001076498) |
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事業内容 | 冷凍装置の開発・設計・製造・保守管理 |
社員数 | 9 名 |
本社所在地 | 〒333-0811 埼玉県川口市戸塚1丁目7番5号 |
ホームページ | http://www.refrigeration.jp/ |
連絡先窓口 | 中山エンジニヤリング株式会社 |
メールアドレス | info@refrigeration.jp |
電話番号 | 048-295-2010 |
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