情報処理
FIR-Vハイブリッドカメラを使った歩行者検知装置の開発により、交通事故の発生率低減に貢献
愛知県
萩原エレクトロニクス株式会社
2022年1月28日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | FIR-Vハイブリッドカメラを使った歩行者検知装置の研究開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 自動車、産業機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、低コスト化 |
キーワード | 歩行者検知、遠赤外線カメラ、可視光カメラ |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
車両周辺の歩行者を高精度に検出する装置を、イスラエルのモービルアイ社が10年前、世界に先駆けて実用化し現在は独占的な地位を堅持している。今後は自動制動装置との連携等、予防安全を実現する運転者支援機能の高度化が自動車産業の発展における重要な技術要素となる事が期待されている。本研究は日本国産の世界トップレベルの車両周辺監視装置を開発することにより日本の自動車産業の発展に貢献していくものである
開発した技術のポイント
世界トップレベルの歩行者検知装置(技術)を実現するために、車速50km/h以下で車両から30m以内にいる歩行者を検出率95%以上で検出する
(新技術)
遠赤外線カメラと可視光カメラのハイブリッドカメラ(FIR-V)を使って、歩行者を実時間で検知可能な実用装置を開発する
(新技術の特徴)
車両から30m以内の歩行者のリアルタイム認識および衝突の予測・警告を行うことが可能となる
具体的な成果
・歩行者検知アルゴリズムの研究開発
‐検知率95.2%(昼間)、97.6%(夜間)を達成
‐学習用歩行者画像を両カメラで約2万枚構築
・歩行者のリアルタイム検知の研究開発
‐基板コードのFPGA・CPU実装
‐処理速度約22fps(QVGAサイズ)
・FIR-Vカメラのハイブリッド化の技術開発と試験評価
‐FIRとVカメラの位置合わせ精度±10画素以内
‐キャリブレーション精度:中心座標誤差17画素以下
研究開発成果の利用シーン
・車載カメラの画像処理開発受託
・車載用歩行者検知カメラ
・夜間監視用歩行者検知カメラ
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・可視光カメラと遠赤外線カメラのハイブリッド式歩行者検知により、検知率95.2%を達成した
・本研究の一部の成果により、開発案件を受託し事業化を達成した
提携可能な製品・サービス内容
システム提供
製品・サービスのPRポイント
歩行者検知装置の開発により、交通事故の発生率低減に貢献
・歩行者保護や交通事故防止の観点から、歩行者検知の技術開発が進んでいる
・遠赤外線カメラと可視光カメラのハイブリッドカメラ(FIR-V)を使って、歩行者を実時間で検知可能な実用装置の開発を実施中である
・可視光カメラと遠赤外線カメラのハイブリッド式歩行者検知により、検知率95.2%を達成した
・この技術により、交通事故の発生率低減に貢献することが可能となる
今後の実用化・事業化の見通し
・歩行者検知の高速化アルゴリズムを検討しながら高速化に取り組んでいく予定である
・車載カメラ用以外に夜間監視カメラへの応用化を行っていく予定である
・歩行者の他に先行車両や道路標識も同時に検知するシステムについて、必要に応じて検討する予定である
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 萩原電気株式会社 |
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事業管理機関 | 地方独立行政法人岩手県工業技術センター |
研究等実施機関 | アイエスエス株式会社 地方独立行政法人岩手県工業技術センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 萩原エレクトロニクス株式会社(法人番号:3180001017956) |
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事業内容 | 1.集積回路・半導体・一般電子部品の販売2.電子機器の販売及びFA機器の製造販売 |
社員数 | 544 名 |
本社所在地 | 〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜二丁目2-1 |
ホームページ | http://www.hagiwara.co.jp/ |
連絡先窓口 | 新事業開発本部 加藤浩之 |
メールアドレス | katoh@hagiwara.co.jp |
電話番号 | 052-931-3528 |
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