文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. 機能安全開発の低コスト開発を可能にする「故障未然防衛機能を有した高信頼ソフトウェアプラットフォーム」の開発に成功!

情報処理

機能安全開発の低コスト開発を可能にする「故障未然防衛機能を有した高信頼ソフトウェアプラットフォーム」の開発に成功!

愛知県

株式会社ヴィッツ

2020年3月22日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 故障未然防衛機能を有した高信頼ソフトウェアプラットフォームの開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 医療・健康・介護、航空・宇宙、自動車、ロボット、農業、産業機械、情報通信、スマート家電、工作機械、エレクトロニクス
産業分野でのニーズ対応 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)
キーワード 機能安全、ソフトウェアプラットフォーム、保護、リアルタイムOS、高信頼
事業化状況 事業化に成功
事業実施年度 平成24年度~平成26年度

プロジェクトの詳細

事業概要

次世代自動車、サービスロボット、産業機械および産業ロボットなど高信頼を必要とする電子システムへの適用が可能となるよう、故障検出機能を有した機能安全対応OSをもとに、外乱からの故障を未然に防ぐ「防衛機能」、万が一故障が発生しても故障の影響の伝播を防ぐ「パーティショニング機能」を付加した高信頼ソフトウェアプラットフォームを開発する

開発した技術のポイント

高信頼を必要とする電子システムへの利用可能な性能を有し、かつ、外乱からの故障を未然に防ぐ「防衛機能」と、万が一故障が発生しても故障の影響の伝播を防ぐ「パーティショニング機能」を付加した高信頼ソフトウェアプラットフォームを実現する
(新技術)
フォルトトレラントとフォルトアボイダンスを取り入れたパーティショニング(防衛機能)を確立する
(新技術の特徴)
ソフトウェアに起因する障害の伝播・拡大を防ぐとともに、故障の影響を最小限に留める

具体的な成果

・安全性を確保し、かつ、万が一故障が発生しても故障を伝播させない機構を併せ持つソフトウェアプラットフォームの開発
‐自動車向け標準仕様であるAUTOSAR、航空宇宙で利用されているARINC653仕様を参考にしたプラットフォームを構築した
‐異なる安全度水準を混在できるセパレーション性能を付与した
‐特定部位のみの再起動を行った
‐パーティション機能を有しながら、リアルタイム性能を両立した
‐異なる防衛強度に対応する複数のクラスを用意した
・国際的な安全水準・技術水準の確保
‐国際認証機関から安全コンセプトレポートを取得し、国際的な安全水準と技術水準を確保しているエビデンスを取得した

研究開発成果の利用シーン

<利用シーン>
・自動車、航空機などの高信頼システム開発において、ソフトウェアアプリケーション間の干渉を防衛することによる高信頼性担保の実現に活用可能
・機能安全や組込みセキュリティの国際基準適合に向けた、ソフトウェアパーティショニングの導入に活用可能
・上記実現のための技術リファレンスとして活用可能

<研究開発成果>
・パーティショニング(防衛機能)RTOS(製品名:Owls Partitioning Package)
・オープンソース版パーティショニングRTOS“TOPPERS/PARK“
・故障未然防止機能安全コンセプトレポート

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・組込セキュリティ製品向けのセキュリティ基盤ソフトウェアのベースソフトとして活用し、実用化した
・研究成果の一部を国内自動車メーカ基盤ソフトウェアに活用するための研究事業を開始した

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、共同研究・共同開発、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

<Owls Partitioning Package>
車載ECUの統合を安全かつ安価に実現が可能であるとともに、機能安全開発コストの大幅削減が可能
・異なる安全度水準(SIL)の混在が可能である
・本当に安全が必要な単位のみ機能の安全化が可能である
・修正時に他のパーティションソフトウェアの動作等に影響を与えない
・特定パーティションのみの再起動が可能となる
<TOPPERS/PARK>
無償公開のオープンソース版として配布するとともに、「安全コンセプトレポート」を添付
・レポートウェアという配布形態をとる
・無償公開版にも「安全コンセプトレポート」を添付する
・安全ソフトウェア開発の重要な例題として活用可能である

今後の実用化・事業化の見通し

<実用化:組込セキュリティ基盤としての活用>
・「ネットワーク連携が進む次世代自動車・サービスロボット等の利用者安全を保証するセキュリティ基盤ソフトウェアの研究開発」へのベースソフトウェアとして活用済み
<事業化:基盤ソフトウェアの活用>
・国内自動車メーカの基本ソフトウェアに本研究成果の一部を活用した企業研究を実施済み
・自社製品Owls Partitioning Packageとして、2014年7月にリリース済み

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ヴィッツ
事業管理機関 株式会社ヴィッツ
研究等実施機関 国立研究開発法人産業技術総合研究所
国立大学法人名古屋大学 大学院情報科学研究科附属組込システム研究センター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ヴィッツ(法人番号:9180001045035)
事業内容 組込ソフトウェア開発
社員数 147 名
本社所在地 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-13-1名古屋パークプレイス
ホームページ http://www.witz-inc.co.jp
連絡先窓口 機能安全開発部 森川 聡久
メールアドレス morikawa@witz-inc.co.jp
電話番号 052-220-1218