立体造形
新規チップによるバイオマーカーの迅速かつ高効率の構造解析により、個別化医療や副作用の予知が可能に!
大阪府
株式会社プロトセラ
2020年5月11日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 複合化樹脂薄膜多層成形技術を用いた迅速・高効率なバイオマーカー構造解析を実現する低ノイズ・高吸着性チップの開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
キーワード | チップ、バイオマーカー、構造解析、質量分析 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
複合化樹脂薄膜多層成形技術の高度化により、解析ノイズを削減し、高感度解析を可能にする質量分析用新チップとその製造技術を開発する。本高度化技術と新チップ製造技術の完成により、医薬品の開発期間を大幅に短縮化し、癌、脳卒中、心臓病等現代病の早期発見・早期治療に有効なバイオマーカーの迅速・高効率な構造解析が実現でき、バイオマーカー診断薬開発のボトルネックとなっている、高度精製が不要な革新的技術が誕生する
開発した技術のポイント
エネルギー吸収剤(EAm)由来ノイズ・イオンを削減する樹脂と極性バイオマーカーの吸着を増加する樹脂を金属表面に薄膜多層成形し、これら樹脂の特長を活かした複合化樹脂の薄膜多層成形された新チップを開発する
(新技術)
複合化樹脂薄膜多層成形高度化技術により、構造解析能力が向上する
(新技術の特徴)
EAM複合化樹脂によるノイズ軽減化と極性樹脂複合化によるバイオマーカーの吸着量の向上により迅速・高効率な構造解析を達成する革新技術を確立した
具体的な成果
・薄膜多層成形技術の最適化による新チップの試作と性能評価、試験製造
-ノイズを低減化したtype1-1、酸性ペプチド吸着量を増大化したtype1-3の2種を開発した
-type1-1を1ロット200本、計10ロットの試験製造を行い、性状・性能で規格値に合格した
・チップの規格
・試験法の設定
・保存安定性試験の実施
・チップ物性評価の実施
研究開発成果の利用シーン
・ノイズを低減化したtype1、酸性ペプチド吸着量を増大化したtype1-3の2種の構造解析用チップ
・複合化樹脂薄膜多層成形技術を自動化した新チップ製造機
・新チップtype1-1およびtype1-3を使用したバイオマーカー構造解析受託サービス
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・ノイズ低減化を実現した新チップtype1-1は新製造機により1ロット200本規模で安定的に製造供給体制が固まったが、保存安定性は販売に必要とされる6ヶ月に至らなかったため、今後保存安定性の延長を検討する
・次世代新チップとしてカチオン樹脂を複合化成分に加えたtype1-3製造において、製造ラインでの塗布物質の目詰まり解消に向けて、塗布物質の微細化を行い製造の自動化をはかる
提携可能な製品・サービス内容
試験・分析・評価
製品・サービスのPRポイント
・高度精製を行うことなく、血液からのバイオマーカーの構造解析が可能、低コスト化を実現-構造解析用チップの実現により、血液・尿等の体液中に存在するバイオマーカーの構造解析が複雑な精製工程を必要とせずチップ上で精製・構造解析が可能である
・新チップを使った構造解析の受託サービスにより、市場が拡大-現行チップによるバイオマーカー発見と新チップによる発見したバイオマーカー構造解析(同定)により一挙に特許取得が可能となった
今後の実用化・事業化の見通し
・新チップtype1-1の保存安定性は、1か月は各種規格試験にて証明済だが、流通時間、購入者の使用頻度を考慮すると、最低6か月以上は必要であるため、安定性を向上する必要がある
・新チップtype1-1を、mALDI型質量分析装置を有する国内研究施設に無料で提供し性能評価と論文発表等に協力
・type1-1を用いて子宮内膜症・大腸がん等のバイオマーカーの構造解析を行い、特許出願後、抗体を作製し、診断キットを開発展開する
・新チップtype1-1を販売する(3年後)
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社プロトセラ |
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事業管理機関 | 特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議 |
研究等実施機関 | 国立大学法人九州大学 大学院農学研究院生物材料機能学講座 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社プロトセラ(法人番号:00557617) |
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事業内容 | 1.バイオマーカー探索事業 2.創薬事業 |
社員数 | 9 名 |
本社所在地 | 〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目3番22号 新大阪長谷ビル3F |
ホームページ | http://www.protosera.co.jp |
連絡先窓口 | 李良子 |
メールアドレス | info@protosera.co.jp |
電話番号 | 06-6415-9620 |
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