情報処理
精算業務の効率化に貢献する画像識別によるPOSシステム組込みソフトウェアの開発
兵庫県
株式会社ブレイン
2020年4月7日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | パン等の画像識別によるPOSシステム組込みソフトウェアの開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 情報通信、食品 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(人件費削減)、高効率化(生産性増加) |
キーワード | 画像識別、AI、機械学習、特徴量 |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
トレー方式で販売される焼きたてパンにはバーコード等の識別タグを取り付ける事ができないため、レジ業務において、約200種類に及ぶ商品価格の習得、および売れ筋データの蓄積が困難であり、販売店およびPOSメーカーにおける長年の悩みの種となっている。本件ではカメラデバイスで撮影したパン等の画像をもとに種類を自動識別し、商品情報と関連付ける事ができるPOSシステム組込みソフトウェアの研究開発を行う。
開発した技術のポイント
新たな画像識別技術の開発により、上記の課題を解決し、熟練していない店員であっても速く、正確に商品情報の入力を可能にする事を目標とする
(新技術)
パンのように色や形が一定でないものを、識別するソフトウエアおよび画像入力装置を開発する
(新技術の特徴)
・画像識別によりパン識別を実現した
・日々変化する商品の状態を、自動学習し、識別性能を向上した
具体的な成果
・実用に耐える識別能力の実現
-環境光の変化に対応する識別を実現した
-パンの識別に最適な手法を開発することにより、識別精度と速度が向上した
-接触したパンの分離識別に成功した
・自動学習機能の開発
-自動学習機能により、日々変化するパンの状態を学習し識別率が向上した
・画像入力装置の開発
-パン画像入力に適し、店舗に違和感がない装置を開発した
知財出願や広報活動等の状況
雑誌、新聞(40以上)
2019.8.28 日本経済新聞 「AIがパンの代金表示、トランドールが自動精算機」
2019.10.19 朝日新聞近畿版「近畿の底ぢから」
2019.10.27 神戸新聞「AIと歩む」
テレビ、ラジオ(50以上)
2018.9.9 TBS がっちり!マンデー
2018.11.2 NHK総合 シブ5時 シブ5時探偵団
2019.6.2 毎日放送「林先生の初耳学」
特許
パンの識別装置とそのプログラム 特願2010-35842 特許第5510924号
物体識別装置 特願2011-063991 特許第5750603号
物体識別装置 特願2012-005112 特許第5874141号
物体識別装置 13/717,717 9,219,891号(米国特許)
店舗システム 特願2013-196517 特許6316562号
店舗システム 特願2013-196518 特許第6177068号
店舗システム 特願2013-196519 特許第6210811号
物品識別システムとそのプログラム 特願2013-109430 特許6230814号
物品識別システムとそのプログラム 特願2013-109431 特許6151562号
店舗システムとそのプログラム 特願2015-142056 特許6473056号
研究開発成果の利用シーン
・パン画像識別によるPOSシステム
・授与品(お守り、お札等)の画像識別レジ
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
全国約400店舗に製品を導入、継続的に販売を拡大している。応用展開として授与品(お守り、お札等)識別が可能なレジとして神社、お寺にも販売を行っている。
提携可能な製品・サービス内容
共同研究・共同開発、技術ライセンス、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
・レジ精算の効率化
-トレイ上のパンを約1秒で識別するため、手入力する場合に比べて、格段パンの識別結果パンの識別結果に精算が早くなる
-接客に余裕が生まれ、お客との会話により、サービスの向上が見込める
・習得期間の大幅短縮
-100種類のパンの名前と価格を覚え、レジ入力できるようになるまでに2~3ヶ月を要する
-このシステムでは、パンの名前と価格が表示されるため、新人アルバイトでも、すぐにレジが担当できる
・POSデータの取得による、製造効率の向上、廃棄パンの削減
-詳細な売上データを把握できるため、効率の良い製造および、廃棄パンの削減が期待できる
今後の実用化・事業化の見通し
事業化成功
400店舗以上に製品導入
さらなる拡販(全国展開)のため、継続的な営業を展開中
大きな関連展示会(リテールテックジャパン、モバックショウ)には、毎回出展している。
これに加え、販売協力メーカーが実施するプライベート展示会のも積極的に出展している。
現在はヨーロッパに展開中
実用化・事業化にあたっての課題
精度の向上、製品のコストダウンに向けての研究開発
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ブレイン |
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事業管理機関 | 株式会社ブレイン |
研究等実施機関 | 公立大学法人兵庫県立大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ブレイン(法人番号:6140001075856) |
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事業内容 | 通信・情報処理・制御・計測・放送・医療などに関するコンピューターシステムの研究・開発 |
社員数 | 25 名 |
本社所在地 | 〒677-0033 兵庫県西脇市鹿野町1352 |
ホームページ | http://www.bb-brain.co.jp |
連絡先窓口 | 事業推進部 多鹿一良 |
メールアドレス | info@bb-brain.co.jp |
電話番号 | 0795-23-5510 |
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