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接合・実装

異種金属5層同時多打点接合における量産・安定品質化

鹿児島県

株式会社藤田ワークス

2025年1月24日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 異種金属5層同時単打点接合技術の多打点接合化とI型リブ構造による材料費削減化の同時実現のための低コスト・高生産性接合プロセスの開発及び安定品質化
基盤技術分野 接合・実装
対象となる産業分野 化学品製造
産業分野でのニーズ対応 高性能化(小型化・軽量化)、高効率化(生産性増加)、低コスト化
キーワード 抵抗溶接
事業化状況 実用化間近
事業実施年度 令和2年度~令和4年度

プロジェクトの詳細

事業概要
従来Lリブ

異種金属5層同時接合技術をベースに、新たな接合プロセスを開発することを目的としている。特に、I型リブ構造を採用することで、従来のL型リブと比べて素材の削減が可能となり、材料費の低減を目指す。また、多打点工法を採用し、接合部の品質を維持しながら加工タクトの短縮を図る。さらに、接合部の溶け込み量や熱歪の管理も行い、安定した生産体制を整える。

開発した技術のポイント

・5層同時接合技術の進化
‐ I型リブ構造を採用し、材料費を30%削減
‐ 3~5打点同時接合を実現し、加工タクトを短縮
・接合部の品質向上
‐ 溶け込み量の管理と分流対策の導入
・設備開発
‐ 多打点接合が可能な直流式抵抗溶接機を開発し、量産対応のための搬送システムを構築した

具体的な成果

I型リブ構造の採用により、材料費が30%削減できた。5層同時接合技術の実現により、溶接の精度が向上し、熱歪が±0.75mm以内に抑えられた。多打点工法を導入したことで、加工タクトが単打点の1/5まで短縮された。量産化に向けて、搬送システムの開発も完了し、試作品が顧客に提出された。

知財出願や広報活動等の状況

特開2022-156101

研究開発成果の利用シーン

この技術は特殊且つ高価な材料のコスト削減と生産性向上を実現した接合技術として、化学プラントのコスト削減と安定稼働に貢献する。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

5層同時接合技術を用いたセルの試作品を製造し、顧客に対して技術提案を行っている。量産化に向けた設備の改修も進行中で、2025年度中には本格的な生産体制を整える予定である。

提携可能な製品・サービス内容

製品製造

製品・サービスのPRポイント

5層同時接合技術とI型リブ構造により、高精度かつ低コストの製品が提供できる。また、材料費削減と生産性向上が実現され、競争力のある製品として市場にアピールすることが可能である。

今後の実用化・事業化の見通し

製品の量産に向けて設備の改修と顧客評価を進め、2025年度中に本格的な製品供給を開始する予定である。また、さらなるコスト削減や品質向上を図り、国内外の市場拡大を目指していく。

実用化・事業化にあたっての課題

接合部の溶け込み量や分流対策について改善が進められているが、量産時における熱歪の管理や設備の安定稼働が今後の課題である。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社藤田ワークス
事業管理機関 株式会社鹿児島TLO
研究等実施機関 久留米工業高等専門学校
国立大学法人熊本大学
アドバイザー 鹿児島県工業技術センター
株式会社オリジン
株式会社リプス・ワークス

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社藤田ワークス(法人番号:3340001007362)
事業内容 高精度精密板金加工業
社員数 136 名
生産拠点 本社、霧島工場
本社所在地 〒899-4317 鹿児島県霧島市国分上野原テクノパーク12-18
ホームページ https://fujitaworks.com/
連絡先窓口 SA(シニアアドバイザー) 藤井 亮
メールアドレス fujii@fujitaworks.com
電話番号 0995-46-6103