情報処理
IT技術を利用した農業経営と管理の合理化:牛の個体識別と行動把握を自動的に行う個体管理システム
北海道
株式会社ファームノート
2020年4月18日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 牛個体監視兼識別用デバイス及びクラウド個体管理システムへの連携ゲートウェイの開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 農業 |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(生産性増加) |
キーワード | スマート農業、酪農、畜産、IoT、人工知能 |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成26年度~平成27年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
牛個体の健康状態を個体毎に収集し、営農従事者にリアルタイムに通知するクラウドシステムを構築するためのセンシング技術とデバイスを開発する。本事業においては、個体識別に関する要素技術、牛の動作検知に関する要素技術、牛の健康状態の推定に関する要素技術の開発を実施する。また、これらを実現するためのセンサデバイスとゲートウェイ装置を開発し、システムの有効性や完成度を評価するための実証試験を実施する
開発した技術のポイント
牛個体の情報を飼養管理者に通知するクラウドシステムを構築するためのセンシング技術とデバイスの開発
(新技術)
センサから取得したデータをクラウド上で管理・解析を行うシステムを開発する
(新技術の特徴)
発情や疾病兆候などが酪農家が携帯しているスマートデバイスに通知される
具体的な成果
・牛個体の状態を個体毎に収集し、飼養管理者にリアルタイムに通知するクラウドシステムを構築するためのセンシング技術とデバイスを開発
・計測用デバイスにより得られた牛の動作状態データをもとにデータ解析を進め、発情行動などの牛の健康状態を物理的な動作から推定するアルゴリズムを開発した
・牛の個体識別、動作検知及び状態の推定に関する要素技術の開発から、飼養管理に必要な情報をセンサで自動取得して解析する成果を得た
知財出願や広報活動等の状況
次世代のロールモデルとなるような社会的インパクトのある事業を創出したとして、2019年には第5回「日本ベンチャー大賞・農林水産大臣賞」(主催:経済産業省、農林水産省、オープンイノベーションベンチャー創造協議会)のほか、第17回「日本イノベーター大賞・日経ビジネスRaise賞」(主催:日経BP社)を受賞
研究開発成果の利用シーン
発情や疾病兆候などを酪農家、牧場管理者のスマートデバイスに通知する牛の飼養管理システム
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
北海道から九州まで、全国の大小様々な酪農・畜産生産者にご愛顧いただいている。(経営戦略上、普及数は非公開)
提携可能な製品・サービス内容
製品製造、試験・分析・評価
製品・サービスのPRポイント
・牛の活動データをリアルタイムに収集し、クラウドに保存して牛の行動を解析
・その情報から発情や疾病兆候などの異常牛をスマートデバイスに通知することで最適な飼養管理を実現
今後の実用化・事業化の見通し
・クラウドと人工知能を活用して、最適な牛の飼養管理を実現するウェアラブルデバイス「FarmnoteColor」と様々なセンサーデータをクラウドに連携できる「FarmnoteAirGateway」を平成28年8月5日に発売開始
・発売初期の販売先は牛群管理システムFarmnoteのユーザーであり、スマートデバイスによる個体管理に慣れている農家を中心に展開することを想定している
・従来の牛群管理システムもユーザーと共に開発を行っており、牛群管理システムとして1,400農家に利用されている「Farmnote」と連携して、より精度の高い異常検知を目指す
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ファームノート |
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事業管理機関 | 公益財団法人とかち財団 |
研究等実施機関 | 株式会社ハイテックシステム |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ファームノート(法人番号:8460101005448) |
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事業内容 | 農業IoTソリューションの開発・提供 |
社員数 | 50 名 |
本社所在地 | 〒080-0018 北海道北海道帯広市西八条南16丁目2番地5 |
ホームページ | https://farmnote.jp/index.html |
連絡先窓口 | 社長室 広報責任者 鈴木大樹 |
メールアドレス | d-suzuki@farmnote.jp |
電話番号 | 050-3852-4018 |
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