情報処理
多品種適量半導体の短納期・低コスト製造を実現する、新しい半導体製造技術の開発
福岡県
株式会社ロジック・リサーチ
2022年1月25日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 配線方法で機能が変わる「マスター回路」と「ミニマルファブ」を組合せた、多品種適量半導体の短納期・低コスト製造を実現する、新しい半導体製造技術の開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 航空・宇宙、自動車、産業機械、情報通信、スマート家電、半導体、工作機械、エレクトロニクス、光学機器、医療機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、低コスト化 |
キーワード | 多品種適量半導体、スター回路、ミニマルファブ、マスクレス露光 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成30年度~令和2年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
生産中止となった産業機械の半導体部品など、多品種適量が求められる半導体を従来のメガファブで製造しようとすると、高価格で納期が長くなる。
そのため数十年分を纏め買いしたり、高い価格で入手するため、川下企業の負担が大きい。そこで、配線方法で機能が変わる「マスター回路」を開発し、1個から生産可能な「ミニマルファブ」と組合せることにより、多品種適量・短納期・低コストを実現する新しい半導体製造技術を開発する。
開発した技術のポイント
【1】マスター回路の開発
【1-1】マスター回路の仕様検討
【1-2】マスター回路設計
【1-3】マスター回路の試作と検証
【1-4】少量製品開発フロー設計
【2】マスクレス露光装置と既存装置とのハイブリッド製造技術の開発
【2-1】マスクレス露光装置への適用と露光工程の開発
【2-2】配線工程の開発
具体的な成果
【1-2】マスター回路設計
・オペアンプ・コンパレータを開発し、アナログマスター回路として設計
・8bitマイコンを設計
・10bitAD変換回路を設計
・オープンソースEDAツールを用いて寄生負荷情報を抽出
【1-3】マスター回路の試作と検証
・トランジスタ・キャパシタ・抵抗を搭載したアナログマスター回路をTSMCで試作。評価を行い動作確認済み
・8bitマイコン等をTSMCで試作。評価を行い動作確認済み
・オープンソースEDAツールを用いてマスク設計を自動的に検証可能
【1-4】少量製品開発フロー設計
アナログマスター回路を題材に、各機能ブロックの配置とブロック間の信号自動配線、ブロックの電源配線とシールド配線の自動化、及び寄生負荷を含む回路情報(SPICEネット)読み込み完了
知財出願や広報活動等の状況
マスター回路:回路配置利用権出願を検討中
マスター回路の標準化を、補完研究での活用を含め推進中
研究開発成果の利用シーン
少量多品種生産の半導体製品を短納期で低コストを実現する新しい半導体製造
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・サンプル出荷・評価 (2021年5月~12月)
・追加研究 (2021年5月~2022年2月)
・協力工場の調査(サンプル試作・評価) (2021年5月~2021年12月)
・回路配置利用権出願 (2021年5月~2021年12月)
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
国内および海外ファンダリーをターゲットとしたマスター回路設計を行い、試作と検証によりマスター回路の動作確認できた。
アナログマスター回路に注目し、少量製品を短期間かつ低コストで開発できるよう、自動配線ツール開発と、オープンソースEDAツールを利用した設計段階での事前検証ができる仕組みを確立。これにより、少量製品開発の短期間化および低コスト化が期待される。
マスクレス露光装置と既存装置のハイブリッド製造技術開発は、 ミニマルファブの要素技術であるマスクレス露光装置を中心としたミニマル露光工程にて、個片チップに対する配線パターン形成と既存装置を用いた配線工程開発を行った。
配線膜質に課題が残るものの、マスター回路が実装された個片チップに対する配線工程適用に原理的な確認ができた。
産業技術総合研究所九州センターを中心に、配線工程もミニマル装置で実施する配線形成プロセスの検討と実証検証を行い、ミニマル装置でも2層配線を形成できることが確認できた。
配線工程を形成する信頼性やプロセスの出来栄えを評価できる配線プロセス診断TEGの開発を行った。様々な配線プロセスに同じプロセス診断TEGを適用できることが確認できた。
今後の実用化・事業化の見通し
・課題設定型産技術開発(2020年10月~)
・設備投資 (2022年1月~)
・製品等の生産 (2023年~)
・製品等の販売 (2023年~)
今後の事業展開のためには、連携推進範囲の拡大が必要と考え、令和2年度から、協力工場はじめとする様々な連携パートナーの調査を川下企業であるダイヤモンド電機と連携して、調査検討を開始している。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ロジック・リサーチ |
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事業管理機関 | 一般財団法人 九州オープンイノベーションセンター 技術振興部 |
研究等実施機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 九州センター(SL) |
アドバイザー | 日本電子デバイス産業協会 ㈱安川電機 ミニマルファブ推進機構 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ロジック・リサーチ(法人番号:4290001044600) |
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事業内容 | 半導体集積回路の設計・開発・生産・販売 |
社員数 | 10 名 |
本社所在地 | 〒814-0001 福岡県福岡市早良区百道浜3-8-33-310号 福岡システムLSI総合開発センター |
ホームページ | http://www.logic-research.co.jp/profile.html |
連絡先窓口 | 株式会社ロジック・リサーチ |
メールアドレス | wakasugi@logic-research.co.jp |
電話番号 | 092-834-8441 |
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