精密加工
高硬度材の直彫り加工による温間精密鍛造金型の製作および使用環境を想定した実証評価
大阪府
株式会社ヤマナカゴーキン
2022年1月15日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | FCV向け極薄3D造形部品の溶射鍛造成形用金型の開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 自動車 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上) |
キーワード | 微細加工、高硬度材、ショットピーニング処理、試作検証、セパレーター |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成30年度~令和2年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
燃料電池車の普及に向けて、スタックの低コスト化およびコンパクト化をさらに進めるべく、薄肉化・複雑形状化、さらに耐食性および電気伝導性が高い金属の利用が検討されており、これに対応する新しいプレス工程が提案されている。この新しいプレス工程への対応に必要となる課題を解決し、ユーザーの要求品質を満足する金型およびその評価手法の開発を目指す。
開発した技術のポイント
川下ユーザーの要望するセパレータ形状、想定した使用環境等に対応するために、超硬合金の微細形状直彫り加工技術および温間での鍛造加工技術ならびに金型の残留応力測定技術を整え、高度なニーズを取り入れた金型および周辺治工具の製作が可能となった。
具体的な成果
・金型の設計技術
-金型材料のき裂進展特性データベース化によるき裂進展予測の実現
・き裂進展抑止のための表面加工処理による圧縮応力の付与
-加圧部と加熱部からなるダイス+ヒーターダイの組合せ構造
・金型の製作および非破壊評価技術
-金型として要求される微細形状の直彫り加工による実現
-非破壊評価手法として残留応力測定を金型の評価に適用
・鍛造トライによる実証技術
-ユーザーの使用環境にあわせた鍛造トライを実現
-開発した金型の微細形状部に使用後の損傷はなく、供給可能と評価
知財出願や広報活動等の状況
・成蹊大学 幸田、他:日本塑性加工学会_2019年塑性加工春季講演会_講演番号317
・成蹊大学 三島、他:日本塑性加工学会_第70回塑性加工連合講演会_講演番号334
・成蹊大学 三島、他:日本塑性加工学会_第71回塑性加工連合講演会_講演番号601
・成蹊大学 石井、他:日本塑性加工学会_第71回塑性加工連合講演会_講演番号602
・ヤマナカゴーキン 金、他:日本塑性加工学会_2021年塑性加工春季講演会_講演番号506
・豊田工業高等専門学校 臼井、他:日本材料学会_第70期学術講演会講演論文集_講演番号308
・成蹊大学 石井、他:日本塑性加工学会_第72回塑性加工連合講演会_講演番号708
研究開発成果の利用シーン
燃料電池車の電池部品を始め、高性能化・多機能化を求める微細形状を有する板状製品に活用、展開ができる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
市況からの影響を受けている状態ではあるが、川下ユーザーへのセパレータ成形用金型製作、量産立上げを想定した供給体制を整えた。また、FCV以外の市場ニーズや動向の調査を進めるため、展示会への出展やセミナー活動、関連団体へのアプローチ等、適時情報収集を行っている。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、試験・分析・評価
製品・サービスのPRポイント
溶射鍛造成形に対応した金型の設計、製作および試作評価技術の開発によって、複雑な形状部を有する板製品の開発ニーズへの対応が可能となり、板鍛造を主体とした設計および工程検討からトライ検証にわたる一連の試作評価を提供できる。
今後の実用化・事業化の見通し
メインターゲットである燃料電池車は、今後急速に市場が拡大されると予測されている分野であり、特に中長距離の走行を対象とする用途のトラックを含む多くの車種に適用されることが見込まれる。また、住宅や工場向けの定置型燃料電池の市場にも目を向けて、ニーズとの適否を検討する。
実用化・事業化にあたっての課題
・金型および周辺治工具製作の納期短縮および原価低減
・川下ユーザー~エンドユーザーとつながる情報および販路チャンネルの拡充
事業化に向けた提携や連携の希望
・川下ユーザーの温度や荷重といった様々な量産条件の変化に応じた金型設計、工程提案にかかわる補完的な研究開発を大学、高専と実施中
・高硬度材の直彫り加工条件の適正化に向けて工具メーカー、機械メーカーと金型試作を実施中
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ヤマナカゴーキン |
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事業管理機関 | 公益財団法人千葉県産業振興センター |
研究等実施機関 | 学校法人成蹊学園成蹊大学 理工学部 システムデザイン学科 教授 酒井 孝 独立行政法人高等専門学校機構 豊田工業高等専門学校 機械工学科・准教授 中村裕紀 |
アドバイザー | 木内研究室(KILAMETEC)代表 木内学、R&D Expert 滝川一儀 臼井国際産業株式会社 商品企画部 先行開発課 課長 近藤啓明、伊藤 豪孝 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ヤマナカゴーキン(法人番号:8122001007839) |
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事業内容 | 金型製造業 |
社員数 | 226 名 |
生産拠点 | 東京工場(千葉県)、広島工場(広島県) |
本社所在地 | 〒578-0901 大阪府東大阪市加納4-4-24 |
ホームページ | https://www.yamanaka-eng.co.jp/ |
連絡先窓口 | ソリューション本部 金 秀英 |
メールアドレス | sykim@yamanaka-eng.co.jp |
電話番号 | 043-498-3492 |
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