精密加工
長寿命大径ロールを製造可能とするCPC2層スリーブの拡管方法の研究開発
福岡県
株式会社フジコー
2021年2月16日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 長寿命で優れた耐摩耗性・耐肌荒れ性等を有するφ1000MM以上の圧延用大径ロールの開発 |
---|---|
基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 自動車、鉄鋼 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)、低コスト化 |
キーワード | 耐摩耗性、耐腐食性、耐熱衝撃性、上ピンチロール、熱間加工 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成29年度~令和1年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
鉄鋼メーカーにおける板材圧延工程では品質向上のためΦ1,000mm以上の大径ロールが多用されているが、多大な保全コストが大きな課題となっており、長寿命で高性能な大径ロールが要望されている。本事業ではΦ800mm程度までのロール生産が主流として確立されている連続鋳造(CPC)法を活用し、新たに高周波加熱によりΦ1,000mm以上に拡菅する技術を確立し、課題達成する長寿命・高性能な大径ロール生産方法を開発する。
開発した技術のポイント
従来CPC法が適用できなかったΦ1,000mm以上といった大径ロールに対し、Φ800mmのスリーブにCPC法を適用したものを、Φ1,000mm以上に拡管して芯材に焼き嵌めすることで、この制限を打開した。
具体的な成果
・大径拡管装置の設計・製作
ー縦型であった小径拡管装置を参考に、装置寸法、安全性を考慮し横型として設計・製作。
・適切な拡管可能となる条件の割り出し
知財出願や広報活動等の状況
派生技術で特許(技術・商標:国内外)を出願する。学術的な現象については論文発表する。国内にかかわらず、国外メーカーにも十分通用する技術であるため、知財戦略に対しては海外特許を含め重点課題として対応し、広く販売展開が図れるよう対応する。
研究開発成果の利用シーン
高単価ながら頻繁な交換を必要とされる大径圧延用ロールの表面処理。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
試作品製作のため補完研究を進めていく。開発した試作品は実証試験を行い評価実績を作る。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
従来CPC法が適用できなかったΦ1,000mm以上といった大径ロールに対し、Φ800mmのスリーブにCPC法を適用したものを、Φ1,000mm以上に拡管して芯材に焼き嵌めすることで、この制限を打開した。これにより、ローラの耐久性が向上し交換頻度の削減に繋がる。
今後の実用化・事業化の見通し
残されている試作品のトライアルを計画。その後、設備投資、生産・販売、特許出願等を実施し、事業化につなげる。
実用化・事業化にあたっての課題
・大径スリーブでの拡管の条件や方法、後工程等の確認を今後の補完研究の中で行う必要がある。
・川下企業へのヒアリング・視察を含め、適正な試験環境の見極めを行う。
・当社の今後の事業計画(開発・営業)に取り入れ、予算組み及び販売計画を明確にする。
・製品の非破壊検査方法を確立させ検査環境・技術を整えることで、不良検出・出荷可否の判断を速やかにできるようにする。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社フジコー |
---|---|
事業管理機関 | 公益財団法人北九州産業学術推進機構 |
研究等実施機関 | 国立大学法人九州工業大学 |
アドバイザー | 第一高周波工業株式会社 拓南製鐵株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社フジコー(法人番号:4290801003292) |
---|---|
事業内容 | 複合金属製品、環境プラント向け製品の製造・販売・補修 光触媒製品の製造・販売等 |
社員数 | 827 名 |
生産拠点 | 岩沼工場(宮城県)、山陽工場(岡山県)、若松響工場(福岡県) |
本社所在地 | 〒804-0011 福岡県北九州市戸畑区中原西2丁目18-12 |
ホームページ | https://www.kfjc.co.jp/ |
連絡先窓口 | 株式会社フジコー 技術開発センター 近藤加寿心 |
メールアドレス | k-kondou.fujico@kfjc.co.jp |
電話番号 | 093-701-4500 |
研究開発された技術を探す