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デザイン開発

あらゆる年齢の人々の「視生活の質」を向上させる眼鏡レンズの提供

福井県

株式会社ホプニック研究所

2023年2月15日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 波長カットフィルムを用いた視覚補正カスタマイズレンズ製造技術の開発と実用化システムの構築
基盤技術分野 デザイン開発
対象となる産業分野 医療・健康・介護
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、デザイン性・意匠性の向上
キーワード 被覆技術、波長コントロール、視認性、フィルム、医療
事業化状況 実用化間近
事業実施年度 令和1年度~令和3年度

プロジェクトの詳細

事業概要

視覚機能は加齢により低下し、視力以外に「コントラスト感度」「色覚能力」の低下や「不快グレア感」が増大していく。しかし、現状は視力補正のみであり、視覚へ最適な補正が成されていない。そこで当社が開発した世界初の波長コントロールによるコントラスト感度向上技術を応用、視覚補正技術として顧客ごとにカスタマイズすることで高度化し、顧客のケースに応じた視覚補正レンズを提供することで視生活の質の向上を目指す。

開発した技術のポイント

・フィルムの被覆技術の開発
-可塑性樹脂および接着剤の組み合わせの最適化
-フィルムの加熱制御技術
・視覚補正機能のフィルム化
-厚みによる貼合技術の最適化
・視機能評価によるカスタマイズレンズ実用化システムの構築
-視機能検査装置の専用カスタマイズ

具体的な成果

・フィルムの被覆技術の開発
-シート接着剤-フィルムのそれぞれの被覆技術を利用して多層被覆レンズを成形できた。
・各事例による視覚補正可能な波長設計と実証
-数種類の波長をコントロールした汎用性の高いレンズを製作することができた。特許出願済み。
・視覚補正機能のフィルム化
-フィルムペレット素材の相溶性、及びフィルム化による波長コントロール性能の確認ができた。
・視機能評価によるカスタマイズレンズ実用化システムの構築
-視線追従技術を用いた視機能検査装置のカスタマイズを開発した。

濃度別の特定吸収波長カットレンズ色調
知財出願や広報活動等の状況

・レンズの機能と技術について特許出願を実施
・レンズ名についても商標出願を実施
・カスタマイズレンズ提供のための視覚 、色覚の評価方法の流れに関する特許出願を実施
・視線追従技術に関する特許出願を実施

研究開発成果の利用シーン

「コントラスト感度向上」「色覚能力向上」「不快グレア感低減」の補正を可能にする視覚補正レンズとして利用する。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

2022年度北里大学医療衛生部および連携眼鏡店にサンプル出荷をする。2022年度からレンズ生産と販売を開始する。マーケティング活動を行いながら、波長コントロールフィルムを用いた各個人に合わせたカスタマイズレンズ実装試験を行っていく計画である。

提携可能な製品・サービス内容

製品製造

製品・サービスのPRポイント

現代社会が抱えるHEV(HighEnergyVisible)、PCやスマートフォンの青色LED、加齢と共に眩しさを感じやすくなる黄色を最適にカットできるレンズである。また、従来にない透明性を有するレンズでもある。

今後の実用化・事業化の見通し

2022年度北里大学医療衛生部および連携眼鏡店にサンプル出荷をする。2022年度からレンズ生産と販売を開始する。マーケティング活動を行いながら、波長コントロールフィルムを用いた各個人に合わせたカスタマイズレンズ実装試験を行っていく計画である。また機能性が高いスポーツサングラスや美容、健康に意識の高い層からの指示も受けつつあり、この層への販売も狙う。今後は眼鏡小売店頭で測定できるような簡易測定装置の開発を実施していく。

視線追従を用いた他覚的視機能検査装置(アイマークハロー)
実用化・事業化にあたっての課題

2次加工工程のハードコート、マルチコートの機能付与後の各物性評価を確認する必要がある。さらに、カスタマイズ化を見据えた生産工程の確立及び品質規格の検討が重要。

事業化に向けた提携や連携の希望

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ホプニック研究所 松田 隼己
事業管理機関 公益財団法人ふくい産業支援センター オープンイノベーション推進部
研究等実施機関 三井化学株式会社 研究開発本部 神尾 浩行
学校法人北里研究所 半田 知也

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ホプニック研究所(法人番号:4210001013257)
事業内容 眼鏡用レンズの製造・販売
社員数 48 名
生産拠点 福井県鯖江市下野田町27-46 本社工場
本社所在地 〒916-0073 福井県鯖江市下野田町27-46
ホームページ http://hopnic.co.jp
連絡先窓口 株式会社ホプニック研究所 営業部 冨山 晃義
メールアドレス tomiyama@hopnic.co.jp
電話番号 0778-62-2629