デザイン開発
医学を学ぶ人のためのインタラクティブチュートリアル機能を搭載した、医学教育用シミュレータを開発し実用化する
京都府
株式会社京都科学
2020年3月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 医療スキルの修得支援のためのインタラクティブ・チュートリアル・システムの開発・事業化 |
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基盤技術分野 | デザイン開発 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
キーワード | インタラクティブ、チュートリアル、医学教育、シミュレータ、自己学習 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
医学教育の現場では、指導者不足が深刻であり、少ない人数で効率的な教育を行うための方法論が切望されている。本事業では、医学教育シミュレータを使った学習者の自己学習を促進し、その質を高めるシステムを開発する。本システムでは、学習者の医療手技を自動評価し、学習者に適切なアドバイスを行う。本事業の成果は、医療従事者育成の効率化と医療従事者の質の向上に貢献することが期待できる
開発した技術のポイント
具体的なターゲット製品として教育・学習ニーズが最も多いと思われる、心音呼吸音腸音の聴診、採血注射、頭頚腹部触診のシミュレータを開発し、さらにインタラクティブ・チュートリアル機能を搭載する
(新技術)
・伸縮性が高く、耐久性もあり、引火性の問題もないゴム系素材を開発した
・触診と聴診の両方を高い再現性で実現した
(新技術のポイント)
・専用の成形方法を確立
・聴診器の中に音声の再生システムを内蔵、腹部触診のシミュレータにRF-IDを組込むことで実現
具体的な成果
・聴診、触診、注射シミュレータの開発
‐聴診と触診が両立するシミュレータの試作に成功材料研究(ゴム系軟質樹脂)
‐注射シミュレータ
・注射の針をセンシングする新たな素材の研究
‐単体のシミュレータとして完成度の高い試作機が完成
・状況認識
‐限定した条件化では状況認識が出来る
・助言生成技術
‐ある程度の助言生成可能
研究開発成果の利用シーン
・医療教育用シミュレータ
・看護・介護教育用シミュレータ
・医療・看護等のシミュレーション学習支援システムなど
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
母体となるシミュレータの開発は一定の成果を上げた。しかし今回の事業のメインであるインタラクティブチュートリアル機能については、技術者の中途退職などが重なり、作業が中断してしまっている。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
・腹部の内臓の異常をいち早く発見する手技を訓練健常者や内臓疾患をもった患者の腹部の状態を再現呼吸などによる臓器の移動を再現
・単一のシミュレータで触診と聴診を高い再現性で実現触診と聴診の融合(様々なシミュレーターへの応用)
今後の実用化・事業化の見通し
・インタラクティブ・チュートリアル機能の実用化は遅れている。今後も本機能の研究開発を進めて行きたい
・単体のシミュレータは、製品化に向けてのブラッシュアップ作業へと進められている
実用化・事業化にあたっての課題
インタラクティブチュートリアル機能を実用化するに当たっての、ソフトウェア技術者の不足
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社京都科学 グローバル戦略部研究開発課 |
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事業管理機関 | 株式会社京都科学 グローバル戦略部研究開発課 |
研究等実施機関 | 学校法人早稲田大学 学校法人早稲田大学 理工学術院高西研究室 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社京都科学(法人番号:7130001016182) |
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事業内容 | 医学・看護教育用シミュレータ、放射線・超音波診断用ファントムの製造販売 |
社員数 | 238 名 |
生産拠点 | 京都市伏見区 |
本社所在地 | 〒612-8388 京都府京都市伏見区北寝小屋町 15 |
ホームページ | http://www.kyotokagaku.com/jp |
連絡先窓口 | 研究開発課 影山稔 |
メールアドレス | m_kageyama@kyotokagaku.co.jp |
電話番号 | 075-605-2530 |
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