立体造形
新たな加飾技術による2次工程、塗装レスの実現
岐阜県
株式会社エス・ケイ・ワイ
2023年2月14日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 樹脂成型品の表面を光干渉制御技術で加飾する研究 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 自動車、スマート家電、光学機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、環境配慮、デザイン性・意匠性の向上 |
キーワード | 構造色、全反射光、微細加工、ナノサイズ、カーボンニュートラル |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 令和1年度~令和3年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
車室内加飾部品において、川下企業より各ユーザーに対応した高付加価値加飾が求められている。今回の研究では、メッキ、塗装などの二次加飾に頼らず、射出成形の工程のみで加飾する技術を開発する。これを実現するためには、金型上にナノ・マイクロレベルの微細加工し射出成形で製品の表面に転写させ、光干渉と回析を制御する新加飾技術である。
開発した技術のポイント
・紫、青、緑、黄色、橙、赤の微細形状の作成により、特定角度で狙った構造色を発色させることが可能となった。
・マイクロ・ナノメートルの溝加工の実施、3次元曲面上への微細加工への技術を確立。
・金型微細加工をナノレベル転写させる技術を確立。
具体的な成果
・6色の構造色の微細形状の確立
‐光学シミュレーションソフトを導入し、微細加工を転写した平面樹脂プレートとシミュレーション結果に相違の無い結果が得られた。
・精密・微細な切削加工技術の開発
‐従来機では加工精度が1,500nmであったが、機械精度を高める技術を模索し加工精度を60nmを達成。
・高転写成形の確立
‐製品への微細加工の転写率を上げるために圧縮成型機を導入。高転写成形ができることにより発色性の高い成形品が可能となった。
研究開発成果の利用シーン
樹脂成形品のみで加飾できる光干渉制御技術により、号口部品で使用しているメッキ部品の代替えとしての利活用が期待できる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
アドバイザー企業からの試作品を受注。小島プレスとは、号口部品で使用しているメッキ部品の代替えとしての試作開発進んでおり、製品評価の段階まで進んでいる。また、トヨタ自動車とは、商品開発部から声が掛かり小島プレスと共にサンプル試作に向けて動き出した。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
・二次加工を必要としない
・従来に無い色彩感を構造色で表現できる
・メッキ調の製品を射出成形のみで表面加飾できる
今後の実用化・事業化の見通し
異業種の釣具メーカー、眼鏡フレームメーカーなどからの問い合わせ多数。事業化を進めるため、多種多様な試作サンプルを製作し、SNSやYouTubeを活用していく。また、展示会への出展を継続して行う。
実用化・事業化にあたっての課題
自動車業界の低コスト化要求に応えるべく、金型製作において微細加工の工数を低減するために、刃具の耐久性、加工速度UPなど継続研究が必要。また量産工程での工程能力を把握し、保証できる品質範囲を明確にする必要がある。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社エス・ケイ・ワイ 有限会社横井モールド |
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事業管理機関 | 公益財団法人岐阜県産業経済振興センター |
研究等実施機関 | 国立大学法人名古屋工業大学 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社エス・ケイ・ワイ(法人番号:2200001017640) |
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事業内容 | プラスチック製品の製造・販売(成形、塗装、組付)、各種金型の販売 |
社員数 | 60 名 |
生産拠点 | 本社工場(可児市二野2225番地) |
本社所在地 | 〒509-0238 岐阜県岐阜県可児市大森1058 |
ホームページ | http://www.yokoi-gr.jp/archives/company_group/sky |
連絡先窓口 | 株式会社エス・ケイ・ワイ 執行役員 小澤英樹 |
メールアドレス | ozawa@sky-kk.jp |
電話番号 | 0574-63-7947 |
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