文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. 汎用性の高い小型センサー

測定計測

汎用性の高い小型センサー

東京都

株式会社コスモテクノ

2023年2月10日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 ダイヤモンド電極を用いた残留塩素濃度測定センサーの開発
基盤技術分野 測定計測
対象となる産業分野 医療・健康・介護、食品
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、低コスト化
キーワード 次亜塩素酸、ダイヤモンド電極、メンテナンスフリー、迅速検査、IOT
事業化状況 実用化に成功し事業化間近
事業実施年度 令和1年度~令和3年度

プロジェクトの詳細

事業概要

医療や食品分野において塩素は安価で有用な消毒剤であるが、使用濃度の測定は旧来の手作業による比色法や測定範囲が限られる電極法しかない。消毒を必要とする川下分野のニーズは測定の迅速性と精度の信頼性であり、リアルタイムに濃度を検出し定量化する技術が求められている。近年、超電導素材としても注目されているダイヤモンド電極を、電気的に制御、補正する技術で高精度、リアルタイム測定が可能なセンサーを製品化する。

センサ外観
開発した技術のポイント

一次試作から三次試作を経て、データの測定精度の再現性を確認し、商品化への課題である低コスト化及び長時間使用のための課題をクリアした。測定感度と電極面積の相関から、川下産業の市場ニーズに合わせ、測定検出値について対応可能であることが判明した。

具体的な成果

・BDD電極による残留塩素濃度測定の高精度化
‐BDD電極で残留塩素中の塩素化合物を選択的に検出する電解制御技術の開発
‐pH・水温の影響への対応
・パルス電解によるリアルタイム測定化
‐パルス電解技術の開発
‐パルス電解による電極摩耗への対応
‐パルス電解のインターバル設定
・汎用性の高い小型化
‐フローセルの開発
‐電極の小型化への対応

研究開発成果の利用シーン

透析分野における透析配管洗浄薬液濃度管理や、配管内残留物(薬液)検知システムとして利用可能である。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・アドバイザーであるニプロ株式会社が、本開発品を透析配管洗浄薬液濃度管理として搭載検討中。

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、加工・組立・処理、製品製造、共同研究・共同開発、技術ライセンス

製品・サービスのPRポイント

・最終成果物
‐フローセルサイズ:W55mm×D35mm×H34mm
‐電極:5mm角、膜厚10μm
‐残留塩素濃度測定値限界:0.06ppm(pH、水温補正後)。電極サイズ10mm角(膜厚10μm)を使用した場合、残留塩素濃度測定限界0.01ppm可能。

今後の実用化・事業化の見通し

・アドバイザーであるニプロ株式会社が、本開発品を透析配管洗浄薬液濃度管理として、薬液生成装置に搭載予定。また、透析配管残留物検知システムとして、搭載を検討。
・アドバイザーであるサラヤ株式会社からの食品加工分野における市場ニーズとして、HACCPにおける残留塩素濃度管理システムとして、低電力作動可能、既存のシステムにアドオンできる形の模索を始める予定。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社コスモテクノ
事業管理機関 一般財団法人機能水研究振興財団
研究等実施機関 一般財団法人機能水研究振興財団
アドバイザー 慶應義塾大学
ニプロ株式会社
サラヤ株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社コスモテクノ(法人番号:7012301000811)
事業内容 卸売業
社員数 3 名
本社所在地 〒194-0021 東京都町田市中町1-15-11 U&Eビル3F
ホームページ http://www.cosmotechno.co.jp/index.html
連絡先窓口 両角久
メールアドレス h-morozumi@cosmotechno.co.jp
電話番号 042-732-0762