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情報処理

服薬管理と過量服薬防止の機能を保有し、服薬情報処理サービスを一体化した服薬支援装置

長野県

東進電機工業株式会社

2020年4月20日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 服薬自立支援の為の服薬支援装置開発と一体化した服薬情報処理サービスの開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 医療・健康・介護
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成26年度~平成28年度

プロジェクトの詳細

事業概要

現在の医療・介護現場では薬の飲み忘れ、過剰服薬による健康障害、介護者の負担増等、服薬管理が課題と成っており患者・介護者からの服薬支援装置のニーズが高まっている。本計画では支援装置と情報通信技術を一体化したサービスを開発し医療分野へ貢献する。1服薬管理~定刻に服用・飲み忘れを防止2過量服薬防止~ピルケースを容易に取り出せない構造設計3服薬データ管理~服薬データを蓄積出来、見守り、服薬指導を可能にする

開発した技術のポイント

服薬管理/設定時刻に服用を促して飲み忘れ防止、過量服薬防止/お薬ケースを容易に取り出せない構造設計、服薬データ管理/服薬データを蓄積して見守り、服薬管理指導を可能にする服薬支援装置を開発する
(新技術)
設定時刻に服用を促す機能や分包を考慮したお薬ケース、信頼性の高い通信デバイス・モジュール等を備えた服薬支援装置
(新技術の特徴)
患者の薬飲み忘れ防止や指の力が弱い患者でも開けやすいお薬ケース、見守り機能等、医療・介護現場の手助けとなる

具体的な成果

・服薬支援装置は、ギアユニットに減速ユニット付きモータの採用で出力ギア1個を実現し構造を単純化したことで耐久性と安定性を付与するとともに、表示部分は5年耐用で20,000時間以上のバックライトを選定した
・指定時刻に同期し、お薬ケースのギミック(追い出し)、服薬促しの音声、服薬通知表示を機能として実現した
・お薬ケースは分包を考慮し、分包、錠剤、顆粒、漢方を折りたたむことなく充填が可能なサイズを設計した
・服薬日時設定、使用する方の意見を取り入れた操作部と表示、メカ制御が可能な装置としたほか、双方向を可能とした通信機能で「ゆるやかな見守り」を行うことができるようになった
・インターネットを利用し服薬状況がグラフや数値で確認できるシステムを実現した
・患者が服薬支援装置近くにいない場合の服薬を想定し、装置と同期する携帯装置のアプリケーション開発を行った

研究開発成果の利用シーン

・服薬支援装置
・服薬情報処理サービス
‐服薬支援装置からの服薬情報の発信
‐服薬支援装置との双方向通信による家族等の見守り
・携帯版服薬支援装置

実用化・事業化の状況

製品・サービスのPRポイント

・服薬支援装置は1日4回の服薬を基本とし、機構部の簡素化やお薬ケースの使い易さ(サイズ、開封性等)にこだわった設計
・クラウドの使用を前提とした情報処理で服薬状況や履歴を可視化・双方向通信による家族等によるゆるやかな見守りを実現
・市販のウェアラブル端末を使用したアプリケーションソフトで、服薬支援装置と連動した服薬管理を実現

今後の実用化・事業化の見通し

・当初計画のとおり、エーザイ株式会社の販売網を通じて、服薬管理に困っている方々へ服薬支援装置を使用していただき、普及を目指す
・服薬支援装置の早期量産化とフィールドでの情報収集を生かして、更に使いやすく服薬管理の手助けとなる製品開発を目指す

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 東進電機工業株式会社
事業管理機関 東進電機工業株式会社
研究等実施機関 エーザイ株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 東進電機工業株式会社
事業内容 電子機器製造業
本社所在地 〒389-0505 長野県東御市和1106-4
ホームページ http://www.toushindenki.com/
連絡先窓口 宮下
メールアドレス support@toushindenki.com
電話番号 0268-75-8225