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複合・新機能材料

シリコーンの製造コスト低減、収益性向上並びに環境負荷低減廃ケイ素粉再利用技術

埼玉県

株式会社カレイド

2020年4月13日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 有機ケイ素化合物(シリコーン)分野で世界初の製造過程で排出される廃棄物の有効利用
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 医療・健康・介護、環境・エネルギー、スマート家電、建築物・構造物、電池、化学品製造
事業化状況 実用化間近
事業実施年度 平成25年度~平成27年度

プロジェクトの詳細

事業概要

有機ケイ素化合物製造工程中、シラン合成工程で排出される「廃ケイ素粉」は、従来廃棄物として費用を支払い、廃棄処理されていたが、新技術では「G水素」を合成、副生する「ケイ酸ナトリウム」、また水素吸蔵合金のうち、水素吸蔵量が高く、安全性及び汎用性に優れたMGH2を微粉化し、内添型ダイオキシン分解用粉末添加剤及び表面塗装材の親水性を付与する粉末添加剤等、市場のニーズに合致する新製品を開発する

開発した技術のポイント

廃ケイ素粉を再利用することにより、二酸化炭素を排出せずに回収した水素と反応残さとして発生するケイ酸ナトリウムと共に製品化し、シリコーンの製造コスト低減、収益性向上並びに環境負荷低減廃ケイ素粉再利用技術を確立
(新技術)
回収した水素と反応残さ(ケイ酸ナトリウム)と共に製品化しシリコーンの製造コスト低減、収益力向上を図る
(新技術の特徴)
シリコーンの製造コスト低減、収益性向上並びに環境負荷低減廃ケイ素粉再利用が可能となる

具体的な成果

・各条件の組み合わせによる、G水素の収率、純度を最高限度にするための反応条件、G水素の用途別要求特性に合致する性状のG水素合成のための反応条件が明確化できた
・ケイ酸ナトリウム及び、水素を利用したMgH2との配合割合を決める方法を検討し、配合割合とダイオキシン分解機能との関係を明確化し、内添型ダイオキシン発生抑制剤及び人工ゼオライトの処方が確立した

研究開発成果の利用シーン

・G水素、純水素燃料電池、水素吸蔵合金(MgH2)
・内添型ダイオキシン発生抑制剤
・人工ゼオライト他

実用化・事業化の状況

製品・サービスのPRポイント

廃ケイ素粉から高付加価値製品を開発し、現在発生している廃材、廃棄費用の大幅な費用削減を達成し、利益を生み出す事業とする

今後の実用化・事業化の見通し

・G水素の販売計画:当初目標:開発終了後5年間販売計画金額6億円、水素吸蔵合金MgH2の特許権者である、プロジェクトメンバ-への低コストで供給し、製造設備設定メーカーでのCO2フリーの電力源原料として自産・自消する
・G水素製造設備の販売計画:当初目標:開発終了後5年間販売計画金額5億円、製造設備として、G水素製造プラントが緊急の課題。初期投資として、最低1億円が必要のため、公的資金援助を検討している
・内添型ダイオキシン発生抑制剤の販売計画:当初目標:開発終了後5年間販売計画金額2.7億円、各種プラスチック配合用、その他火葬場での遺体焼却時のダイオキシン発生抑制薬剤、バイオ燃料配合用等を検討している
・プラスチック及び有機塗料用、超親水性添加剤の販売計画:当初目標:開発終了後5年間販売計画金額8.2億円建築、土木業界でのニ-ズが大きく、開発競争が熾烈だが、独自の発想で製品開発を進めるとともに、MgH2、水素ナノバブル等の有効活用に注目し試作をする

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 高圧システム株式会社
事業管理機関 公益財団法人埼玉県産業振興公社
研究等実施機関 株式会社カレイド
バイオコーク技研株式会社
富士化学株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社カレイド
事業内容 シリコーン等高機能材料の開発及び販売
本社所在地 〒330-0043 埼玉県さいたま市浦和区大東3-25-13
ホームページ http://www.kaleido-corp.link/
連絡先窓口 代表取締役 金子譲
メールアドレス kaneko.y@topaz.ocn.ne.jp
電話番号 048-871-2045