機械制御
分割コア連続巻線方式装置・ソフトウェアを開発、世界最速の速さでモーターの巻線を実現
愛知県
株式会社ベステック
2020年4月13日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 分割コア連続巻線方式による高性能モーター用ステーターの製造法に関する研究開発 |
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基盤技術分野 | 機械制御 |
対象となる産業分野 | 自動車、ロボット、農業、産業機械、工作機械 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成23年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
近年、自動車産業、ロボット産業、産業機械産業等のモーター製造分野において、高性能なモーターが製造できる技術の一つとして、分割コア式があるが、その製造過程で抱えていた生産効率面での課題を、位置決め技術の高度化による巻線速度の高速化と、分割コア連続巻線方式による製造工程の改善により、高性能なモーターの短納期化、低コスト化を実現する。
開発した技術のポイント
巻線技術を改善、高性能なモーターの短納期化、低コスト化を実現する技術を開発する。具体的には、産業ロボット向けサーボモーターを対象として、分割コア連続巻線方式ステーター製造装置開発を図る
(新技術)
分割コア巻線式:分割されたコアに連続的に巻線し、それを自動で組立、溶接、結線する
(新技術の特徴)
ノズルスペースなしの高密度巻線が可能な分割コア巻線式でありながら、連続巻線することで効率の大幅向上が見込める
具体的な成果
・巻線機の高速化、高精度化
‐最適な巻線機駆動モーターの開発・選定を行った
‐巻線機コントローラーの処理力向上のため大容量CPU搭載のコントローラーとそのソフトウェアを開発した
・分割コア連続巻線方式の実現
‐新型分割コアの試作品を開発した
‐分割コア連続巻線方式試作巻線機、分割コアの保持機構を開発した
‐分割コア連続巻線方式試作溶接機を開発した
研究開発成果の利用シーン
・新型ハイパフォーマンスモーターを搭載した巻線機
・新型コントローラー・ソフトを搭載した巻線機
・分割コア連続巻線方式試作巻線機・分割コア連続巻線方式試作溶接機
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・分割コア連続巻線法においては、製造工程の効率は飛躍的に改善され、技術的にも一定のめどはついたので、今後さらなる技術的改善を含め補完研究を行う
・また本巻線法は、モーター設計において、お客様のご協力が必要であり、そのパートナーを求めている
・巻線スピードの高速化においては、目標値以上の成果が確認できたので、今後従来からの巻線機に反映することで、すぐにでも巻線機の高速化が図れる
製品・サービスのPRポイント
・巻線機の高速化が向上、量産に寄与
‐新型ハイパフォーマンスモーターにより、巻線機の1割高速化向上を実現した
‐新型コントローラーとそのソフトにより、巻線機速度が5割向上し、世界最速を実現した
‐ノズル機構の最適設計等により、巻線機の1割高速化向上を実現した
・分割コア式モーターの製造装置を開発、その生産効率が向上
‐分割コア連続巻線方式試作巻線機と分割コア連続巻線方式試作溶接機を開発し、その生産効率は2倍向上した
‐同時に開発した分割コア式モーターの試作品は、従来品と同等の特性が得られた
今後の実用化・事業化の見通し
・開発した高速型試作巻線機では、新型コントローラーとそのソフト開発により高速化5割向上を実現しており、すぐにでも商品化する予定である
・分割コア式モーターの製造装置の開発に一定の目途が立ったので、本格的量産化を目指す
・展示会の出展、試作機の公開により、自動車メーカー・産業機器メーカー等に積極的に売込を図る
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ベステック |
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事業管理機関 | 株式会社ベステック |
研究等実施機関 | 山洋電気株式会社 学校法人中部大学 工学部 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ベステック |
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事業内容 | 巻線機とその周辺機器の製造販売 |
本社所在地 | 〒487-0032 愛知県春日井市高森台4-8-45 |
ホームページ | http://www.bestec-web.co.jp |
メールアドレス | mail@bestec-web.co.jp |
電話番号 | 0568-92-5238 |
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