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立体造形

フッ素ガス連続表面処理により、特異で長寿命の表面改質を低コストで実現

香川県

高松帝酸株式会社

2021年2月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 半年以上の高接着性・塗装性を有する高分子フィルムの低コスト、製造に関する開発
基盤技術分野 立体造形
対象となる産業分野 電池
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成22年度~平成24年度

プロジェクトの詳細

事業概要

小型化、複合化、フレキシブル性が求められる現在の製品開発市場において、光学フィルムや特殊高分子フィルムには長寿妙な高接着性や高塗装性を求められる。更に、コスト競争の厳しい状況から表面改質コストの低減が強く求められている。本開発では、半年以上の高接着性と高塗装性を付与することが可能なフッ素ガス表面改質技術の新たな処理形態であるロールTOロール連続処理システムを開発し、市場の要求に応えるものである

開発した技術のポイント

ロールtoロール式による連続処理が可能なフッ素ガス表面処理システムを開発する

(新技術)
フッ素ガスの表面処理をロールtoロール式で連続的に行う

(新技術の特徴)
・高接着・高塗装性、長寿命を実現する
・従来技術にはないF原子の導入が可能である

具体的な成果

ロールtoロールの「フッ素ガス連続表面処理システム」の開発・フッ素ガスと基材の反応を高度に制御し、均一にフィルムの片面のみに処理することに成功した

研究開発成果の利用シーン

・フッ素ガス表面処理フィルム
・フィルム処理受託サービス

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・試料サイズ幅600mm、試料厚み8~100μmに対応できる構造・システムを構築した
・世界初のデータベース(フッ素ガスと各種プラスチックフィルムの表面処理効果と反応性)を得た
・開発当初予定していた先にとどまらず、新たな市場・ユーザーが顕在化した

製品・サービスのPRポイント

・連続処理による生産コストの削減と、特異な表面改質フィルムによる顧客の拡大
-「フッ素ガス連続表面処理システム」により、接着・塗装性向上に加えて、本技術でしか得られない特異な表面状態を、低コストで得ることが可能である
-片面処理が可能である
-F原子及び親水性官能基の導入が可能である
-複数の基材での処理条件を最適化できる
-高速処理・低価格を達成する生産装置の設計が可能である

・処理コストの削減-プラズマ処理(真空)と比べ、10%以上のコスト削減を実現した

今後の実用化・事業化の見通し

・生産に対応できる装置の設計を行う(最高走行速度200m/min処理面長1800mm程度)
・フッ素ガス表面処理フィルムの新規市場開拓を行う・反応性向上装置の導入を進める
・ユーザー側でフィルムの採用を検討中である

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 高松帝酸株式会社
事業管理機関 讃州製紙株式会社
研究等実施機関 讃州製紙株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 高松帝酸株式会社
本社所在地 〒760-0065 香川県高松市朝日町5丁目14番1号