情報処理
T-kernelプラットフォームのユーザインタフェースを強化、アプリケーション開発環境を改善
東京都
株式会社ベーシック
2020年3月18日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | T-kernelプラットフォームユーザインタフェース系の機能強化ソフトウェア研究開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、航空・宇宙、情報通信、スマート家電 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成21年度~平成21年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
国産OS、T-KERNELには、ユーザインタフェース周りの開発環境貧弱等の課題がある。携帯電話ソフトウェア開発で蓄積した弊社スキルを活用して、前記課題を改善し、T-KERNELプラットフォームの活用余地拡大へ繋げる
開発した技術のポイント
T-kernelのユーザインタフェース系関連のミドルウェア等の強化
・アプリケーション開発規模の削減、開発期間の短縮
・アプリケーション開発のSW品質の向上
・タッチパネルの操作性の向上
・キーボタンの操作性・操作頼性の向上
(新技術)
新規開発するT-kernelプラットフォーム
・キーボタン、タッチパネル等のイベント通知の種類が充実
・イベント通知漏れが防止される
↓
・少ないボタンで多様な操作が可能となる
・ユーザー操作が確実にアプリケーションに通知される
・アプリケーション開発者の負担が大幅軽減
具体的な成果
・キーボタンの操作性、操作の信頼性を向上
‐ユーザによるキーボタン操作の通知に対し、高い信頼性が必要とされる組込機器に適応するため、キーロストの防止機能を開発(ユーザがキーボタン等を操作した結果が、機器上で動作するアプリに正確/適切に通知する仕組みを実現)
・タッチパネルの操作性と信頼性を向上
‐タッチパネル処理をミドルウェアにて実装
‐結果、(1)新規イベント提供時のアプリ開発規模を削減、(2)イベント充実化による操作性の向上と操作の均一性を確保、(3)操作確定時の視聴覚効果の提供等による操作の信頼性を向上
・通信ミドルウェア開発による信頼性の向上や開発効率化と高機能化
‐信頼性向上実現のため、LPC/RPC等の通信ミドルウェアを構築
‐結果、プロセス間通信のI/Fを一本化(同期/非同期等)し、特定事象の発生待機能や、受信側における処理の優先度設定変更機能の開発により、通信関連の開発効率化、開発資産の流用化を促進
‐また、異なる端末を複数通信制御する高機能化にも対応
研究開発成果の利用シーン
画面とユーザ入力(キーボタンやタッチパネル)を有する組込機器、または複数端末を制御する組込機器(HEMS等のコントローラ、医療福祉健康機器、航空宇宙関連の制御機器)として利用
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・実用化は停滞中
・試作機あり(無償)
製品・サービスのPRポイント
・低コスト化:RTOS上で動作するマイコン(搭載メモリ16M以下)を活用し複数端末制御やユーザ操作性の高機能化を実現
・多品種少量生産:基盤処理を共通化し個別ニーズを機能追加で実現する仕組みを採用(開発費の低減+多品種化に対応)
・精度向上:RTOSに特化したことで、オペレータ操作の反映や通信制御等、高信頼性が要求される機器への適応も可能
今後の実用化・事業化の見通し
社内外の問合わせに個別対応
・社内外から問合せに対し個別対応を継続する
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | NECソフト |
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事業管理機関 | NECソフト株式会社 |
研究等実施機関 | 株式会社ベーシック NECソフト株式会社 株式会社マルス コンピュートロン株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ベーシック |
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本社所在地 | 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-30-4 |
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