バイオ
堆肥を無臭化!低曝気処理による無臭堆肥製造技術
埼玉県
株式会社サントク
2020年3月25日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 無臭堆肥製造と販売のエコシステムの確立 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、化学品製造 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成21年度~平成21年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
畜産糞尿を低曝気回分処理して無臭電子受容体液を得る。畜産糞尿に木屑を混ぜ、これに上記液を散布し、切り替えしなどで堆肥を熟成させる。1ヶ月ほどで無臭発酵堆肥が出来る。この無臭堆肥を果樹園や蔬菜生育圃場に施肥する。上記電子受容体の規格化、堆肥作成過程への応用の規格化、無臭堆肥の施肥条件の規格化、流通機構のエコシステムの確立
開発した技術のポイント
畜糞の低曝気処理による処理水を活用した無臭堆肥製造・販売システムの確立
・処理水、堆肥の安定製造条件の確立
・品質規格値の設定
・製造工程の短縮化
・各種蔬菜栽培への堆肥利用法の検討
・大規模農場への販売ルートの確立
(新技術)
臭気の発生の抑制
・畜産糞尿の低曝気処理により得られた処理水の畜産糞尿への散布
(特徴)
・機器が安価
・特別な湯用
具体的な成果
・無臭化した処理水により、臭気低減した堆肥を作成
‐畜産糞尿、及びし尿汚泥を低曝気処理して、無臭化した処理水・上澄液(電子受容体液)を得た
‐この液を、畜糞堆肥作成過程で散布して、臭気を軽減した堆肥を作成
‐処理槽由来の上澄液(電子受容体液)を使った堆肥の臭気低減効果を、複数の現場で確認
・効果的な臭気低減方法の検討
‐上澄液(電子受容体液)を散布しておくと、堆肥化工程で、切り返しに伴う臭気が低減
‐臭気低減効果は、家畜糞を生糞の状態で、バーンクリーナーに糞量の数%程度散布する方法が、最も効果的で簡便
‐完成した臭気の低減した堆肥を、堆肥化の補助材・もどし堆肥として利用することが効果的
・上澄液の液肥としての機能を確認
‐臭気の低減した堆肥を従来の堆肥と比較
‐堆肥としての効果には差がみられないものの、植物の質の向上に、一部寄与することが判明
‐この上澄液(電子受容体液)は蔬菜、観葉植物の液肥として機能することが判明
研究開発成果の利用シーン
家畜糞から作製する電子受容体水を糞に散布することで、堆肥製造過程で発生する硫化水素などの悪臭成分の発生を抑制
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・H23年度に事業化に成功
・回分式処理槽の試作機あり(有償)
製品・サービスのPRポイント
環境負荷低減:堆肥の切返し時に発生する硫化水素を70%程度抑制する
今後の実用化・事業化の見通し
尿処理に対応した高性能化に向けた評価を実施
・川下企業の要望が堆肥製造時の無臭化から尿処理などへ移行してきているので、補完研究を実施
・具体的には、回分槽の尿処理などに対応した高性能化及びコンパクト化に向けて性能評価を行っている
・事業化については、H23年8月に個人牧場に導入していただき、紹介を含め引き合いも増えつつあるので、今後安定処理と低価格化を検討し、販路開拓を狙う
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社サントク |
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事業管理機関 | 株式会社サントク |
研究等実施機関 | クラリス環境株式会社 高田牧場 株式会社ナガホリ ときわ化研株式会社 埼玉県農業技術研究センター 国立大学法人埼玉大学 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社サントク |
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事業内容 | 廃水処理装置の設計・施工・管理 |
本社所在地 | 〒336-0021 埼玉県さいたま市南区別所5-1-17 |
ホームページ | http://sun-toku.co.jp |
連絡先窓口 | 技術部課長 鈴木徹 |
メールアドレス | suzuki@sun-toku.co.jp |
電話番号 | 048-864-2381 |
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