情報処理
人間の眼にやさしい良質な3D映像を撮影する“全自動3D映像撮影システム”の開発
東京都
Bi2-Vision株式会社
2020年3月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 全自動3D映像プラットフォームBinoQシリーズの開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | ロボット、エンターテインメント |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減) |
キーワード | 3D撮影 |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成23年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
事前調節を必要としない安全で高画質な3D映像を撮影できる全自動3D撮影システムの組み込み用シリーズ製品の開発を目的とする。本シリーズ製品の特徴の一つは遠距離の被写体にもズームインしながら高画質な3D映像を撮影でき、近距離撮影不可なスポーツの生中継が可能になる。また、同製品は人間の全ての眼球運動機能を有するので自律ロボットの眼としても利用でき、ロボットの視覚機能を飛躍的に向上することが可能である
開発した技術のポイント
人間の眼にやさしい安全な全自動3D映像を撮影できるプラットフォームを実現する
・人間の眼球運動と両眼相対関係を実現する両眼視覚制御システムの原理を3Dカメラ制御システムに応用→眼にやさしい安全な3D映像
・両眼視覚制御原理を適用した3D撮影リグを実現→遠距離被写体の3D映像を撮影可能に
(新技術)
<BinoQ-P3>
(特徴)
・初期設定不要、設定簡単
・撮影中のズームと基調線調整可能
・遠距離3D撮影可能
・破たん回避でき安全、目に優しい
・安価
具体的な成果
・BinoQ-R実験機の開発
‐様々な眼球運動機能をテスト可能な両眼ロボットBinoQ-R実験機を設計製造
‐FPGAを用いたモータコントローラを改良し、両眼運動制御モデルを内蔵
・3D映像自動修正システムBinoQ-P1の開発
‐画像の初期処理、特徴点抽出、誤差計算等の演算をDSPで、マッピング等演算量が大きく単純繰り返しのできる演算はFPGAで行うことで、BinoQ-P1の全機能を実現可能なボードの開発に成功
・超遠距離3D撮影プラットフォームシステム
BinoQ-P2の試作機開発
‐遠距離被写体の3D撮影には、基線長(両カメラ間距離)を大きく離す必要がある。試作機BinoQ-P2の制御システムに、両眼カメラ自動キャリブレーションと両眼運動制御技術を取り入れることで、世界初の遠距離3D撮影システムを完成
・基線長自動調節可能な全自動3D撮影リグBinoQ-P3システムの開発
‐遠距離被写体の高画質3D撮影には、被写体の距離に対応した基線長が必要である。試作機BinoQ-P3では、BinoQ-P1、BinoQ-P2の両眼キャリブレーション及び誤差計算アルゴリズムに加え、両眼カメラ基線長制御アルゴリズムを制御システムに取り入れることでこの問題を解決
‐サッカー試合等のテスト撮影を行い、従来機種より高い深度感と3D効果を得ることに成功
知財出願や広報活動等の状況
出展:アメリカNABショー(H24.4)、上海TV祭(H24.6)、BIRTV 2012(H24.8)、ファインテックジャパン(H25.4)、CIFTE 2013(H25.6)、BIRTV 2013(H25.8)、Innovation Japan 2013(H25.8)
研究開発成果の利用シーン
遠距離の被写体にもズームインしながら高画質な3D映像を撮影でき、近距離撮影不可なスポーツの生中継が可能になる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
2014年から、3D市場が小さくなるため、3D撮影関連の仕事を一時中断しました。3Dリグの生産を停止しています。
提携可能な製品・サービス内容
共同研究・共同開発、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
・低コスト化→海外製品と比較して約40%のコストダウンを実現
・精度向上→3D映像のズレをリアルタイムに修正することで、左右の映像のズレをサブピクセル以下に抑え込むことに成功
・製作時間短縮→撮影準備から最終映像仕上がりまでの工数を半減
今後の実用化・事業化の見通し
現在ほとんどの3D映画はポストプロダクションで2D-3D変換を利用しています。3Dリグで撮影の案件はほぼありません。
2014年から、3D事業を一旦中止しています。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | Bi2-Vision株式会社 |
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事業管理機関 | 国立大学法人東京工業大学 |
研究等実施機関 | 東工大横浜ベンチャープラザ |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | Bi2-Vision株式会社(法人番号:7020001091798) |
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事業内容 | ロボット共同開発、ステレオカメラ(リードセンス)代理販売 |
社員数 | 2 名 |
本社所在地 | 〒194-0001 東京都町田市つくし野4-30-42 |
ホームページ | http://bi2vision.com |
連絡先窓口 | 代表取締役社長張暁林 |
メールアドレス | zhang@bi2vision.com |
電話番号 | 050-6869-7227 |
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