精密加工
電子制御用部品等の高精度・低コスト生産に向け、複雑形状金型の製造、プレス成形、品質管理技術を確
愛知県
株式会社ニシムラ
2020年3月22日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | エコカー用電子部品(リードフレーム)における順送プレス加工の工程短縮及び金型のコンパクト化に関する研究開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 自動車、電池 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、低コスト化 |
キーワード | 電子部品、リードフレーム、プレス金型 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成23年度~平成25年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車は、制御系の電子化が図られており、その部品であるリードフレームへの形状や機能に対する要求も厳しくなっている。そのため、リードフレーム製造用順送り金型は、大型化し、型や設備面からの製品精度の維持も難しくなっている。本事業は、順送り金型の複雑形状微細加工技術とプレス制御技術を確立することによって、加工工程を減らすと共に、金型やプレス設備の小型化及びコスト低減を可能にするものである
開発した技術のポイント
複雑形状高精度金型の製作技術を確立する
・2工程の成形を1工程で→成型工程数:25%削減
・高精度で加工速度の速い技術の確立→プレス生産性:30%向上
(新技術)
<複雑形状で高精度の金型製作技術>
同時に微細な溝をプレス加工する
特徴
・工程数を削減
・金型の小型化
・金型コストの削減
・加工速度の上昇
・製品単価の低減
具体的な成果
プレス工程の解析と現状調査
・成形工程の現状分析を基に、25%の工程削減が可能な金型設計、加工工程検討を行い、試作用の金型を製作
微細な複雑形状プレス加工への対応
・製品精度と加工速度を満足する要件を機械仕様とした、プレス機械を製作。プレス成形トライを実施
・その結果、輪郭制度は製品交差(20m以下)に対し100%合格、せん断面85%、バリ高さ垂直方向8m、水平方向20mと良好な結果を得た
・連続生産においては、300spmがコスト面で最適な加工速度であると決定
・200spmでの連続運転で、50万ショットまで安定した品質の製品を得た
製品サンプルの製作と評価
・サンプルを製作し、川下企業でその評価を行った
・寸法合格率100%、外観品質合格となり、事業化の検討に移行した
今回導入設備と従来設備(60トンプレス機)との比較結果
~せん断面、バリ高さについては従来プレス機械に比べ、製品品質の向上が確認できた~
研究開発成果の利用シーン
試作開発
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・実用化に成功、H25年度の事業化を目指す
・実際に生産中の製品を品質確認サンプルとして提供可能
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、製品製造
製品・サービスのPRポイント
・低コスト化→プレス加工スピード向上によるコスト低減
・精度向上→金型のコンパクト化、高精度化による製品精度向上
・省スペース化、省エネルギー化→金型、設備のコンパクト化による省スペース、省エネ生産の実現
今後の実用化・事業化の見通し
川下企業との連携し、本研究開発成果を活用した新製品を検討中
・サポイン事業で得た成果・技術を新製品に活用するべく、川下企業と適用可能な製品を選定中
・金型の寿命調査を継続し、品質安定化、コスト低減に向けての研究開発を進めていく
・川下企業との連携の下、次期新製品で本研究開発成果を織り込んだ生産を行う予定
実用化・事業化にあたっての課題
設備投資の資金調達
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ニシムラ |
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事業管理機関 | 公益財団法人名古屋産業科学研究所 |
研究等実施機関 | 株式会社山田ドビー |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ニシムラ(法人番号:1803-01-019062) |
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事業内容 | 精密金型設計製作及び、各種製品の工法開発 |
社員数 | 64 名 |
生産拠点 | 国内 |
本社所在地 | 〒470-1218 愛知県豊田市広美町北繁91 |
ホームページ | http://www.nishimura-net.co.jp |
連絡先窓口 | 代表取締役社長 木下学 |
メールアドレス | manabu-kinoshita@nishimura-net.co.jp |
電話番号 | 0565-21-1583(代) |
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