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研究開発された技術紹介

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立体造形

自動車エンジン部品や医療用ファントムを短時間で試作するプラスチック成形加工技術

静岡県

株式会社アールテック

2020年4月10日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 デジタルプロセスによる高機能部品製作技術の研究開発
基盤技術分野 立体造形
対象となる産業分野 医療・健康・介護、自動車、建築物・構造物
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、デザイン性・意匠性の向上
キーワード 3次元モデリング
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成21年度~平成21年度

プロジェクトの詳細

事業概要

自動車エンジンの開発において、1,000℃以上の耐熱強度や弾力性に富む設計評価部品の供給が、短納期かつ低コストで求められている。また、医療分野では撮影装置の多機能・高性能化が進み、解像度の向上や高速撮影が実現される一方、撮影画像の精度保証や信頼性の確保のための人体の構造や特性に近いファントムの開発が求められている。本研究開発は、これらのニーズを3次元デジタルデータにもとづくRP造形を適用したプラスチック成形加工技術で実現するものである

開発した技術のポイント

3次元デジタルデータにもとづくRP造形により自動車・医療用プラスチック成形品を開発
・3次元デジタルデータにもとづくRP造形プラスチック成形加工技術で下記を実現
→人体の構造や特性に近いファントムを開発(医療機器)
→デザイン形状・写真などから3Dモデリング(建築物)
(新技術)
‐複雑形状にも対応可能
・医療用ファントム
‐人体構造に近い
‐異質材料の組み合わせ
‐複雑形状モデル
‐撮影条件への対応可能

建築模型
名古屋城
名古屋城本丸御殿(1)
名古屋城本丸御殿(2)
欄間模型
具体的な成果

・3次元スキャナ計測にもとづくモデリング技術の開発
‐CADモデリングにおける自由曲面の生成と編集機能を折り込み、3次元モデリングのデータ変換・転送システムを構築
‐意匠デザインの画像マッピング機能を付加
・人体の構造に近い形状を再現した医療用ファントムを製作
‐医療撮影画像にもとづく3次元モデルのRP造形品を利用し、医療画像撮影装置向けのファントムを製作
‐人体の構造に近い形状を再現した骨部、血管部、脳実質部、表皮部などから成る頭部のファントムを、
 異質材料の組合せにもとづく成形技術によって実現

知財出願や広報活動等の状況

・新聞:日本経済新聞(H23.5.18)
・受賞:静岡県科学技術功労表彰(H23.11.2)自動車用耐熱部品への適用頭蓋骨のモデリング
・知財
 1)特許 第6401801号(登録日:2018年9月14日)
   PCT特願 PCT/JP2015/083504(出願日:2015年11月27日)
   「3次元造形物の製造方法、3次元造形物の製造装置及び3次元造形物」
 2)特願 2015-186550(出願日:2015年9月24日)
   「3次元モデル作成装置、及び3次元モデル作成方法」

研究開発成果の利用シーン

・自動車及び各種の工業デザイン製品での試作品の製作を実現
・ヒト要件を満たす複数構造体から成る医療撮影用ファントムをCT、MRI画像から製作医療用ファントム

医療生体モデル
心臓モデル
心臓模型
血管・骨など模型

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・H23年度に事業化に成功
・サンプルなし

機械部品(1)
機械部品(2)
機械設備模型
提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、素材・部品製造、製品製造、共同研究・共同開発、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

・複雑形状化:ヒトの骨部、血管部、脳実質部、表皮部の形状と撮影要件を満たす複数材料から構成
・2D形状(写真など)から3Dモデリング
 事例: 名古屋城本丸御殿の欄間復元

今後の実用化・事業化の見通し

分野・市場を広げるため、形状モデリング技術からのブラッシュアップを継続実施
・開発技術の適用分野をより広めるために、3次元形状計測にもとづくモデリング技術の向上と造形手法の改良を継続中
・新たな市場開拓として、直接的な消費者ニーズへの対応も模索し始めている

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社アールテック
事業管理機関 株式会社アールテック
研究等実施機関 株式会社ポリシス

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社アールテック(法人番号:8080401000113)
事業内容 試作モデルの製作サービス、医療分野向け情報アプリケーションソフトウェアの開発・販売
社員数 8 名
生産拠点 中沢事業所東京サテライト
本社所在地 〒431-3126 静岡県浜松市東区有玉台2-19-23
ホームページ http://www.r-tech.jp
連絡先窓口 代表取締役 小杉隆司
メールアドレス info@r-tech.co.jp
電話番号 053-412-6660