接合・実装
水銀レス無電極ランプ作製の基礎技術および市販化のための量産技術開発に成功!
熊本県
天草池田電機株式会社
2020年3月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 水銀法規制対応の為の低温プラズマ技術を活用した高効率・高演色性が実現可能な水銀レス無電極ランプ装置の開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー |
産業分野でのニーズ対応 | 環境配慮 |
キーワード | 水銀レス、量子ドット、水銀条約、水銀灯代替、照明 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
水銀法規制の強化によって使用できなくなる水銀灯の代替えとして、低温プラズマ技術を活用し、LEDでは対応できない用途向きの高効率・高演色な特性を持った、水銀レス無電極ランプ装置の開発によって、代替えとなる照明が無く困窮している顧客へ新たな選択肢を提供するとともに、省エネルギーかつ、環境負荷低減のものづくりにて、被災した熊本復興への希望の光となるよう研究開発を実施する
開発した技術のポイント
・水銀レス無電極ランプの基礎技術を確立に成功
‐これまでにない水銀を全く含有しない世界初の無電極ランプが実現した
・水銀レス無電極ランプを市販化できる量産技術開発に成功
‐ガラス管の製造組立技術、蛍光体や量子ドットの塗布技術、樹脂反射板の生産技術等、水銀を含有しない無電極ランプを低コストに生産できる量産技術開発ができた
具体的な成果
・水銀レス無電極ランプの基礎技術を確立することができた
‐水銀を全く含有しない世界初の無電極ランプが実現した
‐Photochemical&Photobiological Sciences誌の表紙を飾るなど、世界的に評価された
・水銀レス無電極ランプを市販化できる量産技術開発ができた
‐水銀レス無電極ランプの市販化を可能とする、ガラス管製造技術や蛍光体や量子ドットの塗布技術、樹脂反射板などの生産技術を開発できた
知財出願や広報活動等の状況
イギリスの科学雑誌である「Photochemical&Photobiological Sciences2019年2月号」に大きく取り上げられ、表紙を飾った
研究開発成果の利用シーン
開発した水銀を含まないガスでの発光技術により環境に配慮した水銀レス無電極ランプの提供が可能となり、2020年から施工される水銀条約へ適用した水銀灯の代替として最適な照明機器を市場投入が可能となる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
水銀レスのランプを製作し自社の外灯にて設置、販売実績は無し
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造、製品製造、共同研究・共同開発、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
長寿命かつLEDと比べてもライフサイクルコストが安い水銀レス無電極ランプの開発に世界で初めて成功
今後の実用化・事業化の見通し
一般市販化にあたっては、さらなる性能向上が必要であり、補完研究の実施により市販化できるレベル(現状の水銀含有無電極ランプと同等以上の性能)の実現を目指す。さらに、資金確保、事業化に当たり以下の取り組みを行う
・資金確保
‐購入型クラウドファンディングを活用し、先行受注の確保及び資金調達を行う
‐購入型クラウドファンディングにて市場調査を実施し最適在庫(機種、数量等)を明確化し最適生産体制を構築する
・事業化
‐既に水銀入り無電極ランプの販売体制があるので、その体制で進めていく
‐販促方法としては、新規の販売チャンネル等の開拓も含めて計画達成を目指す
‐購入型クラウドファンディングを活用し不特定多数のユーザーへの商品PR及びメディア関係者、バイヤーへのPRを行い水銀レスランプの認知度を向上させる
実用化・事業化にあたっての課題
・技術面(2019.10現在)
‐本事業において達成できた水銀レス無電極ランプの性能は、水銀含有ランプの8割程度であり、市販化の為には補完研究が必要
・生産面(2019.10現在)
‐現在、保有しているガス注入装置が量産対応不可の為、設備改造等の対応が必要‐量産に対応した安定器生産~出荷体制までの量産体制の構築が必須である
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 天草池田電機株式会社 商品事業部 |
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事業管理機関 | 一般財団法人九州オープンイノベーションセンター |
研究等実施機関 | 学校法人上智大学 有限会社松島化成 |
アドバイザー | 熊本大学、熊本高等専門学校、くまもと産業支援財団、熊本産業技術センター、BMコンサルティング、九州大学、上天草市体育協会、株式会社カシワ、ツバコー九州株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 天草池田電機株式会社(法人番号:7330001015404) |
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事業内容 | 製造業 |
社員数 | 197 名 |
生産拠点 | 熊本県上天草市松島町合津2101番地 |
本社所在地 | 〒861-6102 熊本県上天草市松島町合津2101番地 |
ホームページ | ikeda-aid.jp |
連絡先窓口 | 商品事業部 商品開発課 |
メールアドレス | i-matsumoto@ikeda-aid.jp |
電話番号 | 0969-56-1121 |
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