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測定計測

バクテリア検査のスタイルを変える

埼玉県

株式会社シバサキ

2022年1月28日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 表面プラズモン共鳴励起蛍光測定による微細流路型バクテリア検出装置の開発
基盤技術分野 測定計測
対象となる産業分野 医療・健康・介護、環境・エネルギー、農業、食品、光学機器、化学品製造
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(精度向上)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、環境配慮、低コスト化、デザイン性・意匠性の向上
キーワード バクテリア検出、迅速検査、品質管理
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成27年度~平成29年度

プロジェクトの詳細

事業概要

バクテリア検査は安全な飲料水を確保する上で重要であり、そのニーズは様々な分野で急増している。川下業者である水関連システムメーカーや水検査会社からは、取水場や浄水場で、簡単、迅速にバクテリア検査ができる装置が強く望まれているが、従来技術の延長ではその実現は困難である。我々は、表面プラズモン共鳴励起蛍光増強法を応用したバイオセンシング技術を用い、これらの川下業者のニーズに応える検出装置を開発する

開発した技術のポイント

・一般細菌1000個/ml以下の検出誤差±25%以内のバクテリア検出装を開発する
・装置の重さは3kg以下、検査現場で20分以内の測定が可能
・装置コストが75万円以下、1検査当たりの消耗品を1,000円以下
(新技術)
・バイオチップの流路断面をV字型にし、流路内面を蛍光増強面とすることで検出感度を向上
・LD光源の発光と非冷却式カメラの受光を制御するソフトウェア
・汎用USBケーブル1本で接続可能な外部インターフェース
(新技術のポイント)
・チップ形状に適した検出行程で、実環境試料1×1000個/mlの検出の全行程を19分以内で達成
・画像処理による菌数観測により、目視カウントと同等の検出精度
・目標サイズをほぼクリアし、装置の重さ3.1kg

具体的な成果

・バクテリア検出用センサチップの開発
‐表面プラズモン共鳴励起蛍光増強法を応用した、高感度で使い捨てのセンサチップ
・センサチップ用の検査キットの確立
‐菌数計測まで全行程19分以内で完了する検査キット
・検出装置の開発
‐取水現場に持ち運び可能な小型で軽量な装置
・信号処理ソフトウエアの開発
‐菌数計測を自動で行うソフトウエア

知財出願や広報活動等の状況

特許取得:2017年届け出、2019年8月に特許査定, 9月に特許料を納付, 9月20日に登録(特許第6588055号, 細菌検出装置)
展示会:InterOpto2017, InterAqua2018, JASIS2018, JASIS2019, 水環境学会2018, 第1回食品安全対策展, 防菌防黴学会2018, 防菌防黴学会2019
メディア掲載:食品と開発(2018年1月号記事掲載), 日刊工業新聞(2019年2月28日, 3月18日掲載), 月刊フードケミカル(2019年4月号記事掲載)
共同研究者論文:Takahiro Fujioka, et al (2019). Assessing the passage of particles through polyamide reverse osmosis membranes, Takahiro Fujioka, et al (2019). Assessment of online bacterial particle counts for monitoring the performance of reverse osmosis membrane process in potable reuse, Takahiro Fujioka, et al (2019). Integrity of reverse osmosis membrane for removing bacteria new insight into bacterial passage

研究開発成果の利用シーン

・バクテリア検出装置(製品)の提供が可能.
・弊社製品が, エンドユーザー様の手元において, なんらかのサンプル(食品, 工場で利用される水, 化学関係の製造物)中に存在するバクテリアの検出および計測が可能かどうかを事前に判定する検査サービスを提供中.

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

2018年に続き2019年も売上あり. また, 該当製品がエンドユーザー様において実際に利用可能か, 弊社で検証する有償および無償のサービスを開始した. 年末から来年にかけても確度の高い引き合いがあり, 売上は伸びていく見込み. 2019年より, 総販売元としてヤマト科学株式会社と総代理店契約を締結しており, 販売やカスタマーサポートの体制も整いつつある

提携可能な製品・サービス内容

製品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発

製品・サービスのPRポイント

1.最小:片手で持ち運べるサイズ(3.1kg)
2.迅速:10分でサンプル調整から検出まで
3.検出感度:100個/メンブレンフィルターから検出可能
4.手軽さ:市販のメンブレンフィルター、蛍光染色試薬を使用    (ランニングコストを抑え、消耗品調達が比較的容易)
5.自動化: 画像処理ソフトウェアによる自動菌数カウントシステム製品

今後の実用化・事業化の見通し

・事業化済み

実用化・事業化にあたっての課題

・事業化済み

事業化に向けた提携や連携の希望

・事業化済み

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社シバサキ
事業管理機関 公益財団法人さいたま市産業創造財団
研究等実施機関 国立研究開発法人産業技術総合研究所
株式会社想画

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社シバサキ(法人番号:2030001090770)
事業内容 アルミ関連製品、LED関連製品の開発・受託生産
社員数 130 名
本社所在地 〒368-0066 埼玉県秩父市堀切507番地
ホームページ http://www.shibasaki-inc.jp/https://biosensing.shibasaki-inc.jp
連絡先窓口 技術開発グループ
メールアドレス biosensing@alfacto.com
電話番号 0494-62-4780