精密加工
小型、高感度、安価、操作性が良く、迅速性に優れた蛍光増強法によるSPFバイオセンサーチップ及び装置の開発
大阪府
ジュラロン工業株式会社
2020年4月21日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 射出成形の超微細構造プリズムレスSPFバイオセンサーチップ及び装置の開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、農業、食品 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、低コスト化 |
キーワード | バイオセンサーチップ、射出成形、超微細加工 |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
健康で安心して暮らす健康長寿社会の実現のため、病気にならない予防医療技術、病気になったとしても、疾患が軽微なうちに治療を行い完治までの時間や苦痛を軽減するための早期発見技術が求められている。透明樹脂基板に波長以下の超微細構造を高精度に施したバイオセンサーチップを射出成型で生産する技術を確立することにより、革新的な高感度・低コスト・小型薄型・迅速・簡便な疾病マーカー検出技術を実現する
開発した技術のポイント
波長以下の超微細加工をチップの表面に施すことによって、小型で高感度、安価で操作性が良く、迅速性に優れた蛍光増強法によるSPFバイオセンサーチップ
を開発する
(新技術)
小型で高感度、安価で操作性が良く、迅速性に優れた蛍光増強法によるSPFバイオセンサーチップ
(新技術の特徴)
増強した蛍光強度は通常の100倍以上の強度があり、低濃度の被検出物質を高感度で検出することが可能
具体的な成果
・超精密射出成形用金型は、目的の寸法を持ったナノ格子入子ピンを作成し、その入子ピンを用いて格子ピッチ400 nm±10%の精密転写射出成形法 を確立した
・回折格子形状の設計通りの製作および形状確認、微細構造チップを用いてSPF測定を行って表面プラズモン増強効果を確認し、数値目標であったガラス板対比100倍超の蛍光増強強度を達成した
・抗原抗体反応IL-6を使用して、関西学院のナノインプリント製微細構造チップと同等の感度を得ることができた
・マイクロ流路用チップの微細構造部が出来ていることを確認し、ELISA試薬を検出部に届ける設計立案はできた
・ビオチン-ストレプトアビジン反応(Cy5付き)の感度確認において、濃度1nMまでは測定することができた(追加実験で10 pMまで測定できた)
研究開発成果の利用シーン
・SPF※バイオセンサーチップ
‐透明樹脂基材のチップ表面にナノレベル精度の超微細加工
‐表面に表面プラズモンを発生させるための金属薄膜を施す
・SPFバイオセンサー装置
※Surface Plasmon-field enhanced. Fluorescence (表面プラズモン励起増強蛍光)
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
商品化開発は現在様子見の段階
提携可能な製品・サービス内容
加工・組立・処理、素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
・小型で高感度(大型設備不要)
・安価で操作性良好(街中の診療所あるいは薬局、家庭等での検査可能)
・迅速性に優れる
今後の実用化・事業化の見通し
商品化開発は現在様子見の段階
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | ジュラロン工業株式会社 |
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事業管理機関 | 一般財団法人大阪科学技術センター |
研究等実施機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所関西センター 国立大学法人東北大学 学校法人関西学院 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | ジュラロン工業株式会社(法人番号:1120001147034) |
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事業内容 | プラスチックレンズの光学設計・製造、エンプラ成形 |
社員数 | 110 名 |
本社所在地 | 〒576-0053 大阪府交野市郡津2丁目51番8号 |
ホームページ | http://juraron.co.jp/ |
連絡先窓口 | 専務取締役 山本進二 |
メールアドレス | info@juraron.co.jp |
電話番号 | 072-891-5515 |
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