精密加工
ファイバー一体成形プラスチック(エポキシ樹脂)レンズによる極細ディスポーザブル内視鏡の実現
埼玉県
株式会社渋谷光学
2020年4月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 医療現場改善と疾患早期発見に繋がるディスポーザブル型内視鏡光学系の開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
キーワード | ディスポーザブル内視鏡、健康検診 |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成28年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
現在内視鏡のコストは極めて高い為、通常は消毒・滅菌してから繰り返し使用される。この消毒・滅菌は完全にできない故に院内感染例が報告されている。また、挿入部が太く、検査不可の部位がある。この課題を解決する為には、安価でディスポーザブル化可能な内視鏡の開発が必要である。新型の挿入部が細い為、今までできなかった歯科領域や胆管、膵管に検査部位拡大、病気の早期発見、医療コストの低減と院内感染防止に貢献できる
開発した技術のポイント
一体成型のプラスチックレンズを、比較的安価なプラスチックマルチコアファイバーに結合することで、小型かつ安価な内視鏡を製造する技術を確立する
(新技術)
・プラスチック製ファイバーにプラスチックレンズを一体化成形
(新技術の特徴)
・熱硬化樹脂を溶融点の低いプラスチックファイバーに一体成形する
具体的な成果
‐ファイバーφ0.5(7400画素)およびφ1.5(13000画素、φ1ライトガイド付き)用プラスチック(エポキシ樹脂)レンズを試作した
‐レンズ付φ0.5ファイバー(7400画素)及びφ1.5ファイバー(13000画素、φ1ライトガイド付き)用ズームカメラユニットを試作した
‐レンズ付φ1.5ファイバー(13000画素、φ1ライトガイド付き)用喉頭鏡ユニットを試作した
知財出願や広報活動等の状況
特許出願:「レンズ一体光ファイバー及びその製造法」(特願2016-225843)
研究開発成果の利用シーン
・低価格なディスポーザブル内視鏡
・極細なディスポーザブル内視鏡
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
量産化技術を研究開発中
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、加工・組立・処理、素材・部品製造、製品製造、共同研究・共同開発、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
‐従来のガラス製レンズに替えて、安価なプラスチック(エポキシ樹脂)レンズを採用
‐プラスチック製マルチコアファイバーとレンズを一体成形することで低コストに製造可能
‐極小型で高解像度
今後の実用化・事業化の見通し
・ファイバー一体成形プラスチックレンズによる内視鏡の基本的構造と製造方法について試作検証はできたことから、量産設備に置き換えていくために、専用の成形機の開発や、ファイバーの研磨工程等の前処理工程と加熱硬化工程や滅菌工程等の後工程を成形工程とうまく連携させて、製造コストを低減する等の検討を行う
・喉頭鏡(麻酔科分野)や歯周ポケット観察用(歯科分野)など市場ニーズがある用途に絞って、医療機器メーカと連携して量産設備の開発を図る
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社渋谷光学 |
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事業管理機関 | 公益財団法人埼玉県産業振興公社 |
研究等実施機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 株式会社先端力学シミュレーション研究所 株式会社長津製作所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社渋谷光学(法人番号:8030001046734) |
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事業内容 | 光学部品の製造・加工・販売、光学機器の開発・製造・販売 |
社員数 | 25 名 |
本社所在地 | 〒351-0111 埼玉県和光市下新倉3-22-2 |
ホームページ | http://shibuya-opt.co.jp/ |
連絡先窓口 | 代表取締役 下平 |
メールアドレス | info.468@shibuya-opt.co.jp |
電話番号 | 048-469-1200 |
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