接合・実装
超音波を用いた漏れ位置と漏れ量が判定可能な自動車用マフラー等気密容器漏れ検査装置
徳島県
中道鉄工株式会社
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 超音波を用いた自動車用マフラー等気密容器漏れ検査装置の開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 自動車 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(人件費削減) |
キーワード | 気泡とのドップラー効果を計測するので、酸化物等のゴミを誤検出しない、周期的に発生する連続気泡を検出するので付着気泡を排除可能、分解能20㎜で計測し、漏れ位置を検出可能。 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成25年度~平成27年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車業界では、マフラー・燃料タンクなどの気密性を要する部品については、欠陥に基づく漏れの確認検査が必須である。例えばマフラーは全品目視による検査を実施し、漏れの有無を確認しているが検査にバラツキが生じるなどの課題がある。そこで、漏れた0.2MM以上の気泡の周期性と上昇運動を検出原理とした超音波を用いた自動検査装置を開発し、自動車部品だけでなくガスボンベ等気密性が求められる製品全般への応用を目指す
開発した技術のポイント
漏れた0.2mm以上の気泡の周期性と上昇運動を検出原理とした超音波を用いた自動検査装置を開発し、自動車部品だけでなくガスボンベ等気密性が求められる製品全般への応用を目指す
(新技術)
超音波を用いた漏れ自動車用マフラー等気密容器漏れ検査装置を開発する
(新技術の特徴)
検査の信頼性向上により、定量的な判断が可能なシステムに置き換え可能となる
具体的な成果
・新たな検出方法を考案し、対応するアルゴリズムを開発・確立し、気泡径と周波数偏移量の実測値の近似式と清浄気泡理論値はよく一致していることが確認できた
・工場などの設置場所・環境や検査対象製品等の影響を受けるであろう水温、気温、電源等からのノイズや検査品付着泡、水槽内での超音波の乱反射等に関して対策・処理を検討・実施し有効な対応技術であることを確認した
・実証試験において、φ0.2mm以上の気泡に関して、0.2秒毎のリアルタイムで気泡の有無の判定(処理)が十分に可能で判定(処理)時間20秒以内も実現し、さらに、気泡の有無だけではなく横方向における漏れ位置を表示する装置とした
知財出願や広報活動等の状況
研究開発成果の利用シーン
・超音波を用いた自動車用マフラー等気密容器漏れ検査装置
・具体的には、漏れた0.2mm以上の気泡の周期性と上昇運動を検出原理とした超音波を用いた自動検査装置
・自動車部品だけでなくガスボンベ等気密性が求められる製品にも適用可能
実用化・事業化の状況
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、加工・組立・処理
製品・サービスのPRポイント
・現在の目視検査を、定量的な判断が可能なシステムに置き換え、世界をリードする日本の自動車産業の更なる国際競争力強化に繋げる
・検査工程やラインレイアウトをほとんど変えることなく導入できる装置
今後の実用化・事業化の見通し
・機械要素展に出展し積極的に営業活動を行っている
・機械要素展にて自動車部品メーカより引き合いが有り、現在装置(マフラーの漏れ検査装置)の設計中である。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 中道鉄工株式会社 |
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事業管理機関 | 一般財団法人四国産業・技術振興センター |
研究等実施機関 | 株式会社パル技研 国立研究開発法人産業技術総合研究所 中部センター |
アドバイザー | 株式会社 ユタカ技研 日本電波工業株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 中道鉄工株式会社(法人番号:5480001001597) |
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事業内容 | 省力機械設計製作(ベアリングの自動組立機・検査機、電気電子部品組立機・検査機等)、部品供給装置(リングランランドサッププラネットフィーダ)部品供給システム一式 |
社員数 | 21 名 |
生産拠点 | 徳島県徳島市北矢三町1丁目2-27 |
本社所在地 | 〒770-0006 徳島県徳島市北矢三町1丁目2-27 |
ホームページ | http://nakamichi-iwc.com |
連絡先窓口 | 担当 中道武雄 |
メールアドレス | nakamichi.iwc@able.ocn.ne.jp |
電話番号 | 088-632-3388 |
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