複合・新機能材料
導電性繊維を用いた繊維電極の利用により、電気インピーダンス装置の用途展開や市場拡大に貢献!
石川県
竹中繊維株式会社
2020年4月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 健康管理機器として電気インピーダンス装置に利用できる繊維電極付き伸縮性ベルトの開発 |
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基盤技術分野 | 複合・新機能材料 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、自動車 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(人件費削減) |
キーワード | 見守り、センシング、モニタリング、ウェアラブル、繊維電極 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成25年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
導電性繊維における編加工技術の高度化を図り、これまで使用されていた電極基盤に代わる低コストで抵抗値を抑えた繊維電極を開発する。従来、肺疾患などの診断に使用されてきた電気インピーダンス装置に用いられている電極基盤との更なる差別化を図るため、繊維電極は複数個の電極を一体化させた形状する。一体化させた繊維電極を誰でも簡単に装着できる形状とするために細幅織物の伸縮性においての研究も行う
開発した技術のポイント
低価格化と汎用性向上を実現し、かつ専門性を必要としない診断を可能とするために、電気インピーダンス装置に利用可能な、導電性繊維を用いた高性能繊維電極とテキスタイルを一体化させたテキスタイルセンサの開発を行う
(新技術)
導電性繊維を用いた高性能繊維電極を、電気インピーダンス装置の電極として利用する
(新技術の特徴)
電気インピーダンス装置の低価格化と汎用性向上が実現するため、専門性を必要としない診断が可能となる
具体的な成果
・低コストで生産できる高性能な繊維電極の開発
・人体と密着する繊維電極形体についての研究開発と評価
・簡単に繊維電極の位置を等間隔に装着できる「繊維電極付き伸縮性ベルト」の研究開発
・高温処理される滅菌処理に対応できる耐久性の実現
研究開発成果の利用シーン
・導電性繊維を用いた高性能な繊維電極
・繊維電極とテキスタイルを一体化させたテキスタイルセンサ
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・サポイン事業での研究開発において、繊維電極の編技術の高度化と細幅織物の特殊伸縮性の研究、滅菌処理への耐性については一定の評価ができた
・事業期間中に行った多くの試作により、本技術の更なる多様性が見えたことで実用化・事業化の可能性が広がった
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造、製品製造、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
・電気インピーダンス装置の汎用性向上を通じた用途展開に貢献
‐導電性繊維を用いた繊維電極を電気インピーダンス装置の電極として利用、これまでの精密機器を電極に使用しないことで、装置の取り扱いにおける専門性を軽減
‐従来よりも汎用性の高い電気インピーダンス装置が可能になるため、電気インピーダンス装置の用途展開や市場拡大に貢献
‐電気インピーダンス装置の製造コスト削減を実現し、価格競争力強化による用途や市場の拡大に寄与
・オリジナルの繊維電極開発に加え、電極周辺の繊維に機能性を付与することで、電極と装着者胸部との接触抵抗の低減と安定が可能
今後の実用化・事業化の見通し
本研究で得られた知見をベースに研究を続けたことで、非接触によるセンシングも可能となった。精度の高さが求められるセンシングにおいては接触型、簡易的なセンシングについては非接触型、という市場形成がされており、各分野からの問い合わせが殺到している。根幹技術である測定ユニットのICチップ化が可能になった時点で、川下企業が求める多種多様な医療および非医療への展開が可能となる。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 竹中繊維株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人石川県産業創出支援機構 プロジェクト推進部 技術開発支援課 |
研究等実施機関 | 学校法人北里研究所北里大学 北陸ウエブ株式会社 石川県工業試験場 |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 竹中繊維株式会社(法人番号:5220001017628) |
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事業内容 | 細巾繊維副資材製造販売 |
社員数 | 20 名 |
本社所在地 | 〒929-1215 石川県かほく市高松オ90-3 |
ホームページ | http://www.takenaka-tex.com/ |
連絡先窓口 | 竹中 健 |
メールアドレス | info@takenaka-tex.com |
電話番号 | 076-281-2321 |
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