測定計測
複数のセンサーを集積した計測デバイスで、地滑り監視の施工時に発生するボーリング工事費の削減に貢献!
福岡県
株式会社坂本電機製作所
2020年4月11日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 地滑り・公共インフラ老朽化監視用低コスト・多機能・高精度計測システムの研究開発 |
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基盤技術分野 | 測定計測 |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、建築土木 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、環境配慮 |
キーワード | 高精度、高機能、信頼性、災害減災 |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
近年増大する自然災害により地滑り危険地域の効率的監視体制構築の社会要求が増し、旧来のアナログ計測から、デジタル化による多機能小型計測システムの開発が求められている。一方、1960年代に投資拡大した公共インフラ(ダム、橋梁、高速道路等)の老朽化が急速に進んでいる。そのインフラ延命のため、微小劣化を監視する低コスト、高信頼性、高精度計測システム技術を研究開発し、安全安心に寄与する事業化を目指す
開発した技術のポイント
現在の電子・デバイス技術を取り入れることで計測デバイスを小型高密度・多機能・高機能化したうえで、傾斜・方位・水圧等の計測の低コスト化、及び計測に用いる機器の長寿命化を達成する
(新技術)
最新のセンサーデバイス技術を活用した、複数のセンサを集積したデバイスにより傾斜・方位・水圧等の計測を行う
(新技術の特徴)
1本の観測パイプで様々な計測を行えるようになるため、施工時に発生するボーリング工事費を抑えることができる
具体的な成果
・多機能変位計測システムの開発
‐多機能変位計測機器(システム)の設計・開発・製作、多機能化のためのパイプ構造・センサ組込み・防水処理法の開発等を行った
・非接触給電・通信方法の開発
・高信頼・高精度の自動変位計測機器の開発
‐高精度水晶MEMS傾斜角センサの設計開発(シミュレーション、MEMSデバイス設計、製作、評価)等を行った
知財出願や広報活動等の状況
特許登録 第4703773号 地盤変位測定装置
特許登録 第6340061号 地盤変位測定装置
研究開発成果の利用シーン
・傾斜・方位・水圧等の計測デバイス
・傾斜・方位・水圧等の計測デバイスを用いた、地滑り監視サービス
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・明治コンサルタント株式会社が中心となり、官庁を中心に積極的なPR活動を行うことができた
・ある顧客が関心を示されたため、実使用環境で評価を開始できた
・実証試験機が、使用開始から約2年経過した段階でも正常にデータを配信すると確認できた
・当該研究成果の特許登録が済み、更に派生特許の出願・公開に着手することができた
提携可能な製品・サービス内容
製品製造、試験・分析・評価、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
・ボーリング工事費の削減に貢献
‐開発した計測デバイスは最新のセンサーデバイスを活用しているため、1本の観測パイプで様々な箇所の様々な項目について計測を行うことが可能となっている
‐この計測デバイスを地滑り監視に利用することで、地滑り監視の施工時に発生するボーリング工事費の削減に貢献する
・センサの買い替えコスト削減に寄与
‐開発した計測デバイスはセンサ部に樹脂を埋め込んでいるため耐水性に優れており、従来のメカ式センサよりも寿命が長い
‐この計測デバイスを地滑り監視に利用することで、傾斜・ひずみ・水圧等を計測するセンサの買い替えコスト削減に寄与する
・計測デバイスの購入費削減に貢献
‐開発した計測デバイスに組み込むセンサーに利用する電子部品、樹脂部品には、廉価部品選定評価と成形部品化を行ったうえで選ばれた安価な部品が利用されている
‐この計測デバイスを地滑り監視に利用することで、計測デバイスの購入費削減に貢献する
今後の実用化・事業化の見通し
・多機能変位計測システムの製品化に向けて具体的ニーズを川下ユーザー(ゼネコン、国、地方公共団体等)でリサーチしたうえで、ニーズに基づいた装置の最適仕様を決定し、信頼性、長期安定性の確立を図る
・コストを再検討し、ユーザーが要求希望する価格へのコストダウンアプローチ検討を実施したい
・川下ユーザーへの認知向上のため、展示会への出展、NETIS(新技術情報提供システム)への登録、土木・地質調査の全国標準積算資料への掲載認定獲得等によりユーザーの認知度向上を図ることによる営業活動を展開予定である
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社坂本電機製作所 |
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事業管理機関 | 公益財団法人北九州産業学術推進機構 |
研究等実施機関 | 明治コンサルタント株式会社 アイクォーク株式会社 株式会社オサシ・テクノス 学校法人早稲田大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社坂本電機製作所(法人番号:0290001013343) |
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事業内容 | 電機器具製造業 |
社員数 | 94 名 |
生産拠点 | 和白本社、津屋崎工場 |
本社所在地 | 〒811-0202 福岡県福岡市東区和白3丁目27-55 |
ホームページ | http://www.sem-sakamoto.co.jp/ |
連絡先窓口 | 開発部 國友 建 |
メールアドレス | kunitomo@sem-sakamoto.co.jp |
電話番号 | 092-606-3036 |
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