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表面処理

樹脂と金属の性質を併せ持つポリマー繊維導電材の開発により、車両の軽量化とコスト削減に貢献

愛知県

株式会社サーテックカリヤ

2020年4月10日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 大気圧プラズマ技術による次世代自動車用ポリマー繊維導電材の製造技術開発
基盤技術分野 表面処理
対象となる産業分野 医療・健康・介護、航空・宇宙、自動車、ロボット、産業機械、情報通信、エレクトロニクス、印刷・情報記録、光学機器
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(柔軟性向上)
キーワード めっき、ポリマー繊維、軽量電線
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成24年度~平成25年度

プロジェクトの詳細

事業概要

電気・電子化が加速する次世代自動車では、電力、信号用導電材の使用量が大幅に増加するため、導電材の軽量化が切望されている。そこで、金属材に代わる金属めっきしたポリマー繊維導電材の開発を目途に、インラインで大気圧プラズマを用いる新規なポリマー繊維の前処理技術の開発と連続めっき技術の高度化により、金属材を凌ぐ軽量で高耐久性、高柔軟性のポリマー繊維導電材を低コスト、低環境負荷で製造する技術を確立する。

開発した技術のポイント

・金属材を凌駕する軽量、高耐久性、高柔軟性、高強度の電線「ポリマー繊維導電材」を開発
(新技術)
・ポリマー繊維の表面に必要最小限の厚さのめっきを施した導電材(ポリマー繊維導電材)を製造
(新技術の特徴)
・電線の重量が小さくなり、電線の耐久性が高くなる
・電線の柔軟性と引張強度が高くなる

具体的な成果

・大気圧プラズマ処理等によるアミノ化技術の開発
・めっきプロセスの効率化、柔軟性の高い銅めっき技術の開発
・連続プロセスめっきラインの構築
・ポリマー繊維導電材のめっき密着性評価方法の標準化

知財出願や広報活動等の状況

・論文:0件
・出願:3件
 ①無電解めっき方法および無電解めっき物 特願2014-070848 (H26.3.31.)
 ②プラズマ表面処理装置およびプラズマ表面処理方法 特願2013-170236(H25.8.20.)
③ポリマー繊維導電線およびその製造方法 特願2015-092465 (H27.4.29.)

研究開発成果の利用シーン

開発したポリマー繊維導電材により、自動車等の輸送機器の軽量化に貢献できる。また、ポリマー繊維へのめっき技術の開発により、各種ポリマー繊維への金属めっきが可能である。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

事業化に成功したが、コストの問題で、事業化は停滞中。

提携可能な製品・サービス内容

技術ライセンス、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

・従来の金属線よりも軽量で耐久性の高いポリマー繊維導電材の提供
・ポリマー繊維への金属めっきの実現

今後の実用化・事業化の見通し

・コストが高くても問題にならない用途、応用先の探索が必要である。

実用化・事業化にあたっての課題

従来技術品よりも製造コストがかかるため、事業化が困難である。 開発技術の応用が可能な分野の探索が必要。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社サーテックカリヤ 大津崎工場 技術開発室 〒448-0813 愛知県刈谷市小垣江町大津崎1番42号
事業管理機関 公益財団法人名古屋産業振興公社 工業技術振興部産業応用課 〒456-0058 愛知県名古屋市 熱田区六番3丁目4-41
研究等実施機関 株式会社中央製作所 取締役 総務部 部長 柘植 良男
名古屋市工業研究所 材料技術部 金属・表面技術研究室  松本 宏紀
国立大学法人名古屋大学 エコトピア科学研究所 環境システム・リサイクル科学研究部門 教授 市野 良一
公益財団法人名古屋産業振興公社プラズマ技術産業応用センター プラズマ技術産業応用センター 産業応用担当課長 高島 成剛

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社サーテックカリヤ(法人番号:6180301014031)
事業内容 金属表面処理業(めっき業)
社員数 790 名
生産拠点 本社工場、小垣江工場、大津崎工業(愛知県刈谷市)に3つの工場を保有、海外(マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、中国、ベトナム、メキシコ)にも展開
本社所在地 〒448-0034 愛知県刈谷市神明町6-100
ホームページ http://www.surteckariya.jp/
連絡先窓口 技術開発室 原英樹
メールアドレス h-hara@surteckariya.jp
電話番号 0566-62-8844