研究開発された技術紹介

一般的なプラスチック成形は金型に熔解した樹脂材料を流し込み金型内で材料が冷えることで凝固させ成形が行われる。この工程で金型の温度調整が悪いと製品に「ひずみ」などが発生し不良品になる。これは金型の温度調整用の水路にスケール(コンクリートの様な物質)が付着することが主要原因である。また、現状では優れた対応技術が無い。本開発では、電解技術を用い強いスケール除去効果を発揮する装置の開発を行う

電解技術を用いた強いスケール除去効果を発揮する装置の開発を行う
(新技術)
電解技術を用いた強いスケール除去効果を発揮する装置の開発を行う
(新技術の特徴)
スケール除去効果により、製品不良の削減及び精密な製品生産が可能となる

・電解槽の耐圧の向上及び耐水温度性を向上させる研究
・金型に必ず水を供給するシステムの開発
・装置から定期的に排出するスケール、錆を含む排水処理装置の開発
・循環水系の水が当該装置の排水時に減少するので安全な水補給の方法の確立
・金型の金属の種類、流速とスケール付着時の熱伝達効率の計算方法の確立

金型に必ず水を供給するシステムを組み込んだ、効率の良いスケール除去効果を発揮する金型洗浄装置

・電極評価試験により、耐久時間が長くかつ安価な電極の選定を行った
・金型水路に付着するスケールを除去するために、電気分解技術を応用し、効率の良いスケール除去効果を発揮する金型洗浄装置の開発を達成した

製品不良の削減及び精密な製品生産が可能となり、生産コスト削減・新たな顧客開拓に貢献
・従来の金型の温度制御方法では、スケールが付着することで、製品の「歪み」、「引け」など製品不良が多く発生するとともに、精密な製品生産が困難であった
・金型水路に付着するスケールを除去するために、電気分解技術を応用し、効率の良いスケール除去効果を発揮する金型洗浄装置の開発を達成した
・これにより、製品不良の削減と精密な製品の生産が可能となり、生産コスト削減及び新たな顧客開拓が可能となった

装置の製作台数を増加し、量産効果によって生まれてくるコストダウンを行い、量産に向けた製造方法を確立し、実用化・商業化を進めていく予定である