材料製造プロセス
金属3Dプリンター向け紫外半導体レーザーのミニマルファブ製造ラインに組み込まれる 原子層堆積装置 (ALD) を開発し、共振器ミラー形成に質する誘電膜技術の開発
宮城県
株式会社和泉テック
2026年2月3日更新
プロジェクトの基本情報
| プロジェクト名 | 3Dプリンター向け半導体紫外レーザーの多品種少量生産への対応を可能とするミニマル原子層堆積装置の開発 |
|---|---|
| 基盤技術分野 | 材料製造プロセス |
| 対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、航空・宇宙、自動車、農業、産業機械、半導体、エレクトロニクス、光学機器 |
| 産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
| キーワード | ALD、金属3Dプリンタ |
| 事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
| 事業実施年度 | 令和6年度~令和6年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
本事業では、UV-BおよびUV-C帯の半導体レーザー向けに必要となる誘電体多層膜を形成可能な「ミニマルALD装置」の開発を行った。具体的には、原料ガスを高速かつ安定的に供給するガス供給系、小型反応室構造、長寿命化排気システムを開発し、実用に耐えるプロセスを確立した。また、装置筐体内に必要機能を集約することで、小型で低コストなALD装置の完成に至った。
開発した技術のポイント
本事業では、ミニマルファブにおける3Dプリンター向け半導体紫外レーザー用のミニマル原子層堆積(ALD)装置を開発した。高速動作バルブについては、応答速度5ms未満のソレノイド式高速バルブを採用し、マルチポンプ排気システムとの同期制御により、従来比1/3以下の超短ガスパルス供給を実現した。
さらに、内部レイアウトやソフトウェアの最適化により、アルミナ膜およびハフニア膜で市販ALDと同等性能の成膜を達成し、反射率70%以上のUV-B, UV-C帯向け多層膜堆積に成功した。また、原料ガスの事前解離による低温プロセスを可能とするため、超小型プラズマ源を開発し、ミニマルALD装置をプラズマALD装置へと拡張した。
具体的な成果
・1Quick Turn Around Timeを実現するALDプロセス機構の開発
ー応答速度5mm秒以下のソレノイド式の高速バルブを開発
ー超低濃度ガス供給系と小型反応室構造を組み合わせ、効率的かつ安定的な成膜を可能とした
・排気ポンプの長寿命化に関する技術開発
ー累積100時間以上の連続運転でも劣化のない排気システムを開発
・ミニマル装置化
ー内部レイアウト、ソフトウェア最適化
ーアルミナ膜とハフニア膜の成膜に成功し、多層膜で反射率70%以上を達成
・小型プラズマ源ユニットの開発とプラズマALD装置の開発
ー追加搭載可能な超小型プラズマ源を開発し、プラズマALD機能を有する装置を実現
知財出願や広報活動等の状況
・知財出願に関しては、競合他社への技術流出の恐れがあり、慎重に検討を進めている。
・広報活動に関しては、ミニマルファブシステム研究会の会員及びセミコンをメインとして、告知活動を行っている。
研究開発成果の利用シーン
開発したミニマルALD装置は、UV-BおよびUV-C半導体レーザーの反射鏡形成に活用でき、レーザー光源の高効率化・低コスト化に寄与する。航空宇宙産業、医療分野のインプラントや人工関節、精密部品加工など、多品種少量生産を必要とする場面での適用が期待される。
実用化・事業化の状況
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
開発した超高速動作バルブ搭載ALD装置で、精密かつ安定した薄膜成膜が可能となり、アルミナ膜・ハフニア膜の多層膜はUV-B、UV-C領域で高い反射率を実現。さらにプラズマALD機能により低温プロセスにも対応し、多品種少量生産での高品質薄膜製造を可能にした。
今後の実用化・事業化の見通し
実用化に向けて、産業技術総合研究所にてプロセステストを実施し、使用上の問題点を洗い出し改善予定。事業化展開として、ファブシステム研究会での装置PRや、SEATECH・セミコン展示会への出展を通じて販路拡大を図る。並行して市場調査を進め、3Dプリンター向けおよび多品種少量製品向けの半導体デバイス市場への参入を推進する。
実用化・事業化にあたっての課題
実用化・事業化にあたっては、装置内部の熱制御や任意波長での屈折率制御に対応する材料・設計の検討が必要であり、さらに装置コスト削減に向けた設計や部材選定も課題となる。また、ALD前後工程であるスパッタリングやエッチングとの協調運用方法を確立することや、市場拡大に向けた顧客評価の取得と販路拡大施策の継続も重要である。
プロジェクトの実施体制
| 主たる研究等実施機関 | 株式会社和泉テック |
|---|---|
| 事業管理機関 | 公益財団法人みやぎ産業振興機構 |
| 研究等実施機関 | 国立大学法人東北大学 工学部 |
| アドバイザー | 株式会社リコー 産業技術総合研究所 国立大学法人三重大学 |
主たる研究等実施機関 企業情報
| 企業名 | 株式会社和泉テック (法人番号:6370001000485) |
|---|---|
| 事業内容 | 機械器具小売業 |
| 社員数 | 10 名 |
| 生産拠点 | 宮城県仙台市 |
| 本社所在地 | 〒981-3117 宮城県仙台市泉区市名坂字御釜田143-4 |
| ホームページ | http://www.izumi-tech.com/ |
| 連絡先窓口 | 株式会社和泉テック 田中 信明 |
| メールアドレス | tanaka@izumi-tec.co.jp |
| 電話番号 | 022-375-0410 |
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