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複合・新機能材料

負熱膨張材料BNFOの開発 ~温めると縮むフィラー材料~

東京都

日本材料技研株式会社

2026年1月21日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 次世代半導体産業の革新的サーマルマネジメントに不可欠な負熱膨張材料の開発
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 環境・エネルギー、航空・宇宙、自動車、ロボット、産業機械、情報通信、電池、半導体、工作機械、エレクトロニクス、印刷・情報記録、光学機器
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、環境配慮
キーワード 負熱膨張,フィラー,無機材料,粒子,熱膨張抑制
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 令和4年度~令和6年度

プロジェクトの詳細

事業概要

革新的サーマルマネジメントに不可欠な負熱膨張材料の開発を目的とした研究開発事業である。BNFO(ビスマス・ニッケル・鉄の酸化物)は、2013年に東京科学大学東教授らにより発見された材料で、世界で最も大きいの負の熱膨張係数(-187ppm/K)を有している。本研究では、負熱膨張材料BNFOの社会実装を推進するため、製品ラインナップの拡充や製造技術の開発に取り組んだ。

開発した技術のポイント

負熱膨張材料BNFO(BiNi1-xFexO3)は、ペロブスカイト構造を有する相転移材料であり、特定の温度領域で負熱膨張性を示し、フィラーとして樹脂などにコンポジット化することで、熱膨張を抑制することが可能である。

・特徴
-巨大な負熱膨張係数(-187ppm/K):従来の負熱膨張材料と比較し、世界で最も大きな値
-様々な負熱膨張温度域を有するグレードをラインナップ化
-様々な樹脂(エポキシ、アクリル、エンジニアリングプラスチック等)への配合が可能

負熱膨張材料BNFOの収縮挙動
負熱膨張材料の比較
BNFOラインナップ
具体的な成果

・製品ラインナップの拡充:様々な動作温度域品、及び、高耐熱グレード品をラインナップ化。サンプル提供可能な体制を構築。
・負熱膨張効果の検証: エポキシ樹脂に複数品種のBNFOをブレンド配合することで、室温~150℃の幅広い温度領域の熱膨張を抑制できることを実証した。
・スケールアップ検証:100kg/月以上を製造可能な製造手法を確立した。

BNFOエポキシコンポジットのTMAデータ
知財出願や広報活動等の状況

材料に関する特許を複数出願・取得済み。

研究開発成果の利用シーン

・光学部材や光通信などの精密樹脂成型部品(エンジニアリングプラスチック、熱可塑性樹脂など)
・導電ペースト
・接着剤
・半導体材料

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・現在、複数の用途や顧客にて評価中
・サンプル提供可能
・100kg/月以上の製造手法を確立済み

提携可能な製品・サービス内容

素材・部品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発

製品・サービスのPRポイント

負熱膨張材料BNFOは、世界最大の負熱膨張係数(-187ppm/K)を有し、フィラーとして樹脂などに配合することで熱膨張を抑制することが可能である。製品ラインナップとして、様々な負熱膨張温度域を示すグレードや、高温プロセス(エンジニアリングプラスチックの混錬プロセス等)に耐性のある耐熱グレード(400℃以上の耐熱性)を有している。BNFOは、様々な樹脂に対して良好に分散し、エポキシ、アクリル、エンジニアリングプラスチックなど多くの樹脂で熱膨張抑制効果を発揮する。現在、100kg/月以上を製造可能な製造手法を確立している。

今後の実用化・事業化の見通し

・新規顧客に対し、サンプル提供可能
・本採用時、100kg/月以上の製造対応可能
・新規製品(広動作温度域品、高収縮率品など)の開発を継続中
・展示会に出展予定:ケミカルマテリアルJapan2025(2025/11/27-11/28)、nano tech 2026(2026/1/28-1/30)

事業化に向けた提携や連携の希望

・エンジニアリングプラスチックや各種樹脂コンポジット材料の低熱膨張グレードの開発に興味のある企業との連携
・低熱膨張の樹脂材料(光学部材や光通信など精密成型部品等)のユーザーとの連携

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 日本材料技研株式会社
事業管理機関 神奈川県立産業技術総合研究所
研究等実施機関 日本材料技研株式会社
神奈川県立産業技術総合研究所
国立大学法人東京科学大学

参考情報

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 日本材料技研株式会社(法人番号:9010001169800)
事業内容 製造業
社員数 11 名
生産拠点 日本
本社所在地 〒103-0034 東京都東京都中央区日本橋本町二丁目3番4号江戸ビル
ホームページ https://www.jmtc.co.jp/
連絡先窓口 日本材料技研株式会社 機能材料事業部 大竹滉平