立体造形
SF映画の世界を再現!非接触空中スイッチの高性能化と低コスト化を実現。
京都府
株式会社パリティ・イノベーションズ
2025年1月28日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 新型コロナウイルス等の接触感染症を防ぐ非接触スイッチのための短焦点空中映像光学素子の開発と低コスト化 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、自動車、コンテンツビジネス、スマート家電、建築物・構造物、光学機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、低コスト化 |
キーワード | 空中映像,光学設計,樹脂成形 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 令和2年度~令和4年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
空中映像の光源側の体積を縮⼩させ、⽴体空中映像表⽰も可能とする光学系を設計、試作した。また、空中映像光学素⼦で発⽣する迷光とゴースト像を抑制する⽴体遮光マスクを設計、試作した。更に空中映像光学素⼦を成形するための電鋳スタンパーを安価に量産製造する技術を確⽴した。
開発した技術のポイント
・映像ソース側に必要とされる空間の体積を従来の 50%に縮小。
・DCRA を用いた非接触空中スイッチモジュールを開発。
・立体空中映像表示システムを開発。
・迷光・ゴースト像の輝度を従来の 10%以下に低減する立体遮光マスクを開発。
・角度誤差 0.01°以内のレプリカ電鋳スタンパーを試作。
・低価格な量産スタンパー製造⼿法の⽬途が立った。
具体的な成果
・空中映像の光源側の体積縮⼩と⽴体空中映像表⽰
-必要な光源側体積を50%に縮⼩する光学システムを開発した。
-持ち運び性も向上した⾮接触空中スイッチを開発した。
-⽴体空中映像を表⽰するデモ機を開発した。
・空中映像光学素⼦で発⽣する迷光とゴースト像の低減
-迷光とゴースト像の平均輝度値を1/10以下に低減する⽴体遮光マスクを開発した。
・空中映像光学素⼦を成形するための電鋳スタンパー製造
-⾓度誤差0.01°以内の⾼精度レプリカスタンパーを試作した。
-DCRA成形品1枚当たりのスタンパー償却価格600円以下を達成する、量産スタンパー製造⼿法の⽬途を⽴てることができた。
知財出願や広報活動等の状況
・空中映像表示装置
特願: 2022-026773
・光学素子及びそれを用いた映像表示装置
特願: 2022-026774
研究開発成果の利用シーン
開発された非接触型空中スイッチは、ATMやトイレのリモコンなど、衛生面での非接触操作が求められる場所で利用される。また、エンターテインメントや展示会における未来感を演出するデバイスとしての活用も期待されている。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
事業期間中、株式会社村上開明堂と共同で、テンキータイプやトイレリモコンなどの試作を行い、事業化に向けたニーズの把握と課題の検討を進めた。また、新型コロナ流行期に需要が高まったこともあり、複数の企業との協議が積極的に行われた。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、共同研究・共同開発、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
非接触型でありながら、直感的に操作できる空中スイッチ技術。特に衛生面を考慮した操作性が強みであり、従来の接触型スイッチと比較して、清潔さと使いやすさを両立している。さらに、未来感を演出するデバイスとしてエンターテインメント分野でも注目されている。
今後の実用化・事業化の見通し
今後は、エンターテインメントや国際展示会(関西万博など)での利用が増えると予想されている。また、海外からの需要も急速に増加しているため、早急に量産体制の構築と海外向けの営業体制を整える必要がある。
実用化・事業化にあたっての課題
市場での普及に繋げるための次の課題としては開発技術の量産化が挙げられる。今後、協力関係にある工場への技術提供を含め、本格的な量産体制を早期に構築することを目指す。
事業化に向けた提携や連携の希望
国内外問わず、空中映像という新しい表現や空中スイッチというSF映画に出てくるような技術を取り入れてみたいという全ての業種・企業に対して連携を希望。
1個の試作単位で対応可能であり、フットワークの軽い企業との連携が望ましい。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社パリティ・イノベーションズ |
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事業管理機関 | 一般財団法人大阪科学技術センター |
研究等実施機関 | 公立大学法人大阪 大阪公立大学 大学院工学研究科 物質化学生命系専攻 化学工学分野 材料プロセス工学グループ 准教授 岡本尚樹 |
アドバイザー | イケックス工業株式会社 株式会社ニコン 豊田合成株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社パリティ・イノベーションズ(法人番号:2130001046416) |
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事業内容 | 光学素子の設計・開発・販売 |
社員数 | 1 名 |
生産拠点 | 京都府 |
本社所在地 | 〒619-0289 京都府相楽郡精華町光台3-5 NICTビル |
ホームページ | https://www.piq.co.jp |
連絡先窓口 | 代表取締役 前川 聡 |
メールアドレス | info@piq.co.jp |
電話番号 | 0774-98-6985 |
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