文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. 介護現場において負担の大きい“排泄ケア”に関して、「オムツでなくトイレで排泄」を実現

測定計測

介護現場において負担の大きい“排泄ケア”に関して、「オムツでなくトイレで排泄」を実現

千葉県

株式会社アイ・メデックス

2025年1月27日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 介護現場向け腸内モニタリングによる排便予知トイレ誘導サポートシステム
基盤技術分野 測定計測
対象となる産業分野 医療・健康・介護
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)
キーワード ウェアラブル,生体親和性,生体信号解析
事業化状況 研究実施中
事業実施年度 令和2年度~令和4年度

プロジェクトの詳細

事業概要

本プロジェクトでは、排便予知を目的とした腸内モニタリングシステムの開発を進めている。具体的には、長時間装着しても違和感のない電極を開発し、薄型でウェアラブルな計測ユニットを搭載した。また、排便前後の腸内電位の変化を解析し、ソフトウェアで直感的な操作パネルを提供することで、トイレ誘導の効率化を目指している。これにより、介護現場での負担軽減と快適な生活環境の提供を実現する。

開発した技術のポイント

・生体親和性の向上した電極の開発
腹部に長時間装着可能で、かぶれにくい電極を開発
・小型・ウェアラブルな計測ユニットの開発
低消費電力かつ肌に追従可能な計測ユニットを開発
・排便予知アルゴリズム搭載の操作パネルの制作
排便前後の特徴を捉え、直感的に操作可能なパネルを開発

具体的な成果

長時間装着しても違和感のない電極と、薄型・ウェアラブルな計測ユニットの開発に成功した。また、排便前後の腸内電位の変化を解析するアルゴリズムを搭載し、直感的に操作できるソフトウェアを開発した。この技術により、介護現場における排便予知の精度が向上し、トイレ誘導の効率化が可能となった。

知財出願や広報活動等の状況

国内外の展示会や技術セミナーにて積極的な広報活動が行われている。特に、介護分野での利用に向けた提案が進められ、業界からの関心を集めている。

2024/2/13 「生体電極、それを利用した腸電位測定装置及び排便予測方法」にて特許出願
出願番号:特願2024-019826

研究開発成果の利用シーン

介護現場での排便予知およびトイレ誘導のサポートシステムとして利用される。特に、高齢者施設や在宅介護において、排便のタイミングを予測することで、介護者の負担を軽減し、被介護者にとっても快適な環境を提供することが可能である。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

介護現場向け排便予知システムの事業化を進めている。現在、複数の介護施設との実証実験が進行中であり、2024年には本格的な市場投入を予定している。この技術により、介護現場での負担軽減と効率化が期待されている。

製品・サービスのPRポイント

本技術は、腸内モニタリングによる排便予知を可能とする革新的なシステムである。ウェアラブルな計測ユニットと直感的な操作パネルを搭載しており、介護現場での実用性が高い。また、システムの導入により、介護の質が向上し、被介護者にとっても快適な生活環境を提供できる。

今後の実用化・事業化の見通し

介護現場での排便予知システムの実用化を目指し市場投入を計画している。特に、高齢者施設や在宅介護において、本技術が広く活用されることが期待されている。また、システムの改善と拡充により、さらなる市場拡大も見込まれている。

派生技術(派生事業)として腸電位計測機器を研究機関向け製品として、2025年から販売予定
川下企業は宇都宮製作が予定

実用化・事業化にあたっての課題

本技術の実用化に向けて、さらなるコスト削減とシステムの信頼性向上が求められている。特に、大規模施設への導入に際しては、システムの規模拡大とメンテナンス体制の整備が必要であり、今後の課題として挙げられる。

事業化に向けた提携や連携の希望

より精度の高い腸の排便リズムをとらえる為、解析研究を継続しており、現在、医師の方をプロジェクト内に招いて推進していく計画。
また派生事業として腸電位計測機器を研究機関向け製品として、2025年から販売予定
川下企業は宇都宮製作から販売予定

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社アイ・メデックス 開発設計グループ
事業管理機関 公益財団法人中部科学技術センター 研究開発推進部
研究等実施機関 国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 医学系研究科
学校法人修文学院 修文大学 看護学部
学校法人暁学園 四日市看護医療大学 看護医療学部
宇都宮製作株式会社 商品事業部
株式会社松栄電子研究所 開発部
アドバイザー 八神製作所株式会社
医療法人済衆館 済衆館病院
中部大学
公益財団法人中部科学技術センター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社アイ・メデックス(法人番号:3040001000199)
事業内容 生体電極の設計・開発・販売、医療機器・福祉機器の製造・販売、導電性ゲルの製造・販売、医療機器・福祉機器の輸出入
社員数 22 名
生産拠点 千葉県千葉市内に2つ、インドネシアに1つの工場を保有
本社所在地 〒262-0003 千葉県千葉市花見川区宇那谷町1504-6
ホームページ https://www.imedex.co.jp/index.html
連絡先窓口 開発設計グループ 課長 箕輪 隆城
メールアドレス minowa@imedex.co.jp
電話番号 043-257-7411